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DMBOK2とは?
データマネジメント試験の知識体系を解説

DMBOK2(Data Management Body of Knowledge 第2版)は、 データマネジメントの国際標準知識体系です。 2027年新設予定のデータマネジメント試験の出題軸と見られるDMBOK2の 歴史・11領域・学習方法を解説します。

DMBOKとは何か

DMBOK(Data Management Body of Knowledge、データマネジメント知識体系)は、 国際的なデータマネジメント専門家団体であるDAMA International(Data Management Association International)が 編纂・刊行するデータマネジメントの標準知識体系です。

PMBOKがプロジェクトマネジメントの知識体系であるように、 DMBOKはデータマネジメントのあらゆる領域を体系化したリファレンスガイドです。 データエンジニア・データアーキテクト・データアナリスト・ビジネスアナリストなど、 データに関わる幅広い職種の共通言語として世界中で参照されています。

データマネジメントの定義・概念・実践についてはデータマネジメントとは?もご覧ください。

DAMA Internationalについて

DAMA Internationalは1980年に設立されたデータマネジメントの国際専門家団体です。 世界各地にチャプター(支部)を持ち、日本にもDAMA Japanが存在します。 DMBOKの刊行のほか、CDMP(Certified Data Management Professional)という データマネジメント専門の資格認定も行っています。

IPAが2027年度に新設予定のデータマネジメント試験は、 DAMAの知識体系であるDMBOKを参照フレームワークとして言及しており、 国際標準に準拠した国内資格として設計されています。

DMBOK初版(2009年)からDMBOK2(2017年)への進化

DMBOKは2版にわたって刊行されています。

刊行年主な特徴
初版(DMBOK1)2009年10の知識領域で体系化。データマネジメントの国際標準として確立
第2版(DMBOK2)2017年11領域に再編・拡張。ビッグデータ・クラウド・データガバナンスの重要性増大に対応

DMBOK2での主な変更点は以下のとおりです。

  • データガバナンスの位置づけ強化:単独の章として独立し、全領域を束ねる中心概念として明示
  • データウェアハウス・BIの拡充:アナリティクス・ビッグデータの実務対応を強化
  • ドキュメント&コンテンツ管理の追加:非構造化データ・コンテンツ管理を知識領域として明確化
  • 各章の実践ガイドラインの充実:概念の説明から実際の導入・運用方法まで踏み込んだ内容に

DMBOK2の11の知識領域

DMBOK2の最大の特徴は、データマネジメントを11の知識領域で体系化していることです。 データガバナンスが中心(ハブ)に位置し、残りの10領域(スポーク)を束ねる 「ハブ&スポーク」モデルで表現されています。

No.知識領域概要
1データガバナンス全領域の中心。方針・組織・役割・プロセスの定義と運用
2データアーキテクチャデータ基盤の全体設計・エンタープライズアーキテクチャとの整合
3データモデリング・データデザイン概念・論理・物理モデルの設計、エンティティ・属性・リレーション
4データストレージ・オペレーションデータベースの実装・バックアップ・リカバリ・パフォーマンス管理
5データセキュリティアクセス制御・データ分類・プライバシー保護・コンプライアンス対応
6データ統合・相互運用性ETL・API・マスターデータ連携による異システム間のデータ統合
7ドキュメント&コンテンツ管理文書・メール・画像などの非構造化データの管理・保存・廃棄
8参照データ&マスターデータ管理(MDM)コードテーブル・顧客・商品などの基幹データの一元管理
9データウェアハウス・ビジネスインテリジェンス分析基盤の構築(DWH・DM・ETL)と意思決定支援(BIツール)
10メタデータ管理データの定義・文脈・系譜(データリネージ)の管理とデータカタログ
11データ品質管理正確性・完全性・一貫性・適時性・一意性・有効性の確保

各領域の関係性:ハブ&スポークモデル

DMBOK2では、11領域の関係を「車輪」のイメージで表現しています。

  • ハブ(中心):データガバナンス— 全領域の方針・ルール・役割を定める司令塔
  • スポーク(放射状の枠):残りの10領域— それぞれが専門的な実践を担いながら、ガバナンスの方針に従って機能する

このモデルは、データガバナンスなしには他の9領域が孤立してしまうことを示しています。 たとえば、データ品質管理だけを強化しても、ガバナンスで「品質の定義と責任者」が 決まっていなければ、改善活動が持続しません。

IPA新試験(データマネジメント試験)との関係

IPAが2027年度に新設予定のデータマネジメント試験は、 DMBOK2の知識領域をベースにした出題範囲になると推定されています。

試験のレベルはITスキル標準レベル2(CBT方式・科目A48問+科目B12問)であるため、 DMBOK2の全11領域について「概念と目的を理解している」レベルが求められると見られます。 試験の詳細については以下の記事をご覧ください。

DMBOK2の学習方法

試験対策としてDMBOK2をどのように学ぶかを解説します。

ステップ1:原書より入門コンテンツから始める

DMBOK2の原書は英語のみで600ページを超えます。 レベル2試験の準備としては、原書を全読みするより 日本語の解説書や入門コンテンツで全体像を把握することが効率的です。 PassDojoのデータマネジメント入門も DMBOK2の11領域を体系的に学べるコンテンツとして活用できます。

ステップ2:11領域を俯瞰する

まず11領域それぞれの「目的・何を管理するか・なぜ重要か」を一通り理解します。 深く掘り下げる前に全体像を把握することで、各領域の位置づけが明確になります。

ステップ3:出題可能性が高い領域を優先学習

シラバス未公開の現段階では、データガバナンス・データ品質管理・データセキュリティの 3領域を優先的に学習することが推奨されます。 詳細な優先順位は試験範囲予測をご覧ください。

ステップ4:シラバス公開後に対応

IPAが2026年夏頃にシラバスを公開する予定です。 シラバス公開後は、公式の出題範囲に合わせて学習内容を調整してください。 PassDojoでも対応コンテンツを順次更新する予定です。

まとめ

  • DMBOK2はDAMA International(1980年設立)が2017年に刊行したデータマネジメントの国際標準知識体系
  • 初版(2009年、10領域)からDMBOK2(2017年、11領域)へ進化し、データガバナンスの位置づけが強化された
  • 11の知識領域には、データガバナンス・データアーキテクチャ・データ品質管理・MDM・ドキュメント&コンテンツ管理などが含まれる
  • データガバナンスがハブに位置し、残りの10領域を束ねるハブ&スポークモデルで表現される
  • IPA新設のデータマネジメント試験はDMBOK2をベースとした出題が見込まれる

DMBOK2の各領域をPassDojoで学ぶ

データマネジメント試験の試験対策として、DMBOK2の11領域を 体系的に学べるコンテンツを公開中です。

データマネジメント入門へ試験範囲予測を確認する

よくある質問

DMBOK2は試験対策として必読ですか?

原書(英語のみ、600ページ超)をすべて読む必要はありません。 データマネジメント試験はレベル2であるため、DMBOK2の全領域について 概念レベルの理解が求められます。 PassDojoのような解説コンテンツを活用しながら要点を押さえる学習が現実的です。

DMBOK初版(2009年)とDMBOK2(2017年)の主な違いは何ですか?

DMBOK初版は10の知識領域で構成されていましたが、DMBOK2では11領域に再編・拡張されました。 特にビッグデータ・クラウド・データガバナンスの重要性が増し、 デジタル時代の実務に対応した内容になっています。 また「データウェアハウスとビジネスインテリジェンス」が独立した章として強化されました。

DAMA Internationalとは何ですか?

DAMA(Data Management Association)Internationalは、データマネジメントの専門家団体です。 1980年に設立され、世界各地にチャプター(支部)を持つ国際組織です。 DMBOKの刊行のほか、CDMP(Certified Data Management Professional)という 資格認定も行っています。日本にもDAMA Japanが存在します。

※ データマネジメント試験(仮称)に関する情報は、IPAが2026年3月31日に公表した 試験制度見直し案に基づいた推定を含みます。最新情報はIPAの公式サイトでご確認ください。