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Tableau棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ
使い分けガイド

データの種類に合った正しいグラフを選べていますか? 棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフをはじめ主要グラフ種類の選び方を体系的に整理。 Desktop基礎(旧Specialist)・DA試験の出題ポイントとTableau実践入門連動も紹介します。

はじめに ― データの種類に合った正しいグラフ選び

Tableauには20種類以上のグラフタイプが用意されていますが、 「どのグラフを使えばよいか」に迷う場面はよくあります。 誤ったグラフを選ぶと、正しいデータを使っていても読み手に誤解を与えてしまいます。

グラフ選択の基本原則は、「何を伝えたいか」によって決まるということです。 大きく分けると「カテゴリ間の比較」「時間の推移」「全体に対する構成比」 という3つの目的があり、それぞれに適したグラフが存在します。

この記事では、Tableauで最もよく使う棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフの3種を中心に、 散布図・ツリーマップ・ヒートマップなど応用グラフまでをカバーします。 試験対策だけでなく、実務でダッシュボードを作成する際にもすぐに使えるガイドとして活用してください。

棒グラフ ― カテゴリ比較に最適なグラフ

棒グラフは、カテゴリ間の数値を比較するのに最も適したグラフです。 「地域別の売上」「製品カテゴリ別の利益」など、離散的なディメンション(カテゴリ)と 連続的なメジャー(数値)を組み合わせるときに使います。

Tableauでは棒グラフを縦(列)・横(行)の2方向で作成できます。 カテゴリ名が長い場合は横棒グラフ(水平棒グラフ)の方が読みやすくなります。 Tableauでは行シェルフとしてディメンションを配置するだけで自動的に横棒グラフになります。

横棒・積み上げ・並列の使い分け

棒グラフにはいくつかのバリエーションがあります。使い分けの基準は以下のとおりです。

  • 縦棒グラフ(垂直棒グラフ):カテゴリ数が少なく、数値の大小を縦方向で直感的に比べたいとき。 折れ線グラフとの組み合わせ(複合グラフ)にも使いやすい。
  • 横棒グラフ(水平棒グラフ):カテゴリ名が長いとき、またはカテゴリ数が多いとき。 ランキング表示にも適している。
  • 積み上げ棒グラフ:カテゴリの合計と、内訳の割合を同時に見たいとき。 ただし内訳同士の比較はしにくくなる点に注意。
  • 並列棒グラフ(グループ棒グラフ):複数の系列(たとえば年度別)を同じカテゴリで並べて比較したいとき。 Tableauでは色(マーク)シェルフにディメンションを追加することで作成できる。

Tableauでの作成手順(縦棒グラフ)

①ディメンションを「列」シェルフにドラッグ → ②メジャーを「行」シェルフにドラッグ → ③「表示形式」パネルで「棒」を選択(自動でも選ばれることが多い)

棒グラフはTableau実践入門のStep01で実際に作成します。 「地域別売上の棒グラフ」という課題を通じて、ディメンションとメジャーの基本配置を体験できます。

折れ線グラフ ― 時系列データの推移とトレンド把握

折れ線グラフは、時間の経過に伴う変化(推移)を表現するのに最適です。 「月別売上の推移」「四半期ごとの利益変化」など、 時間軸(日付・月・年)をX軸に置くときに使います。

Tableauで折れ線グラフを作成するには、列シェルフに日付ディメンションを、 行シェルフにメジャーを配置します。 Tableauは日付フィールドを検出すると自動で折れ線グラフを推薦することが多く、 「表示形式」で「折れ線(連続)」を選択することで確実に作成できます。

折れ線グラフを使うべき場面

  • トレンドの把握:上昇・下降・横ばいなど、大局的な傾向を視覚的に掴みたいとき。 棒グラフより「流れ」が読みやすい。
  • 複数系列の比較:色(マーク)シェルフにディメンションを追加すると、 複数カテゴリの推移を1つのグラフで比較できる。 ただし系列が多すぎると見にくくなるため5〜6系列程度が目安。
  • 予測との組み合わせ:Tableauの「分析」ペインから予測機能を追加すると、 実績値と予測値を連続した折れ線で表示できる。

棒グラフと折れ線グラフの使い分け基準

X軸がカテゴリ(離散値)なら棒グラフ。 X軸が時間(連続値)なら折れ線グラフが基本。 ただし「月別売上をカテゴリとして地域別に比較」する場合は棒グラフも有効。

Tableauでは折れ線グラフのX軸に配置する日付の粒度(年・四半期・月・日)を 右クリックで変更できます。 粒度を細かくするほど短期変動が、粗くするほど長期トレンドが見えやすくなります。 Step02では月別売上の折れ線グラフを作成し、この粒度操作を体験します。

円グラフ ― 構成比の表現と使いどころ

円グラフは、全体に対する各カテゴリの割合(構成比)を表現するグラフです。 「カテゴリ別売上構成比」「地域別注文件数の割合」など、 合計100%の中でそれぞれの占有率を示したいときに使います。

Tableauで円グラフを作成するには、「表示形式」パネルで「円」を選択します。 または、マークカードのドロップダウンから「円」を選ぶ方法もあります。 ディメンションを「色」シェルフに、メジャーを「角度」シェルフに配置することで 各セクターの大きさが決まります。

円グラフを使う際の注意点

円グラフは便利な反面、適切でない場面で使うとデータの読み取りが困難になります。 以下の点に注意してください。

  • カテゴリが多すぎると見にくい:一般的に5〜6個以内が目安です。 カテゴリが7個以上になると、各セクターが小さすぎて差が分かりにくくなります。 その場合は棒グラフや、小さい値をまとめた「その他」カテゴリへの集約を検討しましょう。
  • 数値の差が小さいと区別しにくい:各カテゴリの割合が近い場合(25%・27%・24%・24%など)、 円グラフより棒グラフの方が差を正確に比較できます。
  • 時系列比較には不向き:「今月と先月の構成比の変化」を比べるには、円グラフを2つ並べるよりも 積み上げ棒グラフや積み上げ面グラフの方が変化量を把握しやすいです。

円グラフを使うべき場面

① カテゴリ数が5個以下 ②「割合」の合計が100%になることが重要なとき ③ 1〜2個のカテゴリが全体の大半を占める構造を強調したいとき

その他のグラフ種類 ― 散布図・ツリーマップ・ヒートマップ

棒・折れ線・円以外にも、Tableauには目的に応じた多様なグラフが用意されています。 試験でも問われやすい3種類を紹介します。

散布図

2つのメジャー間の相関関係や分布を見るときに使います。 X軸・Y軸にそれぞれメジャーを配置し、各マークが1件のデータポイントを表します。 Tableauでは色・サイズ・形状のシェルフを使って3次元・4次元の情報を1つのグラフで表現できます。 傾向線(トレンドライン)を追加して相関の強さを可視化することも可能です。

ツリーマップ

階層構造を持つデータの規模感と構成比を同時に表現するグラフです。 四角形の面積がメジャーの大きさを表し、色で別のメジャーや ディメンションを重ねて表示できます。 「カテゴリ→サブカテゴリ」のような親子構造があるデータに特に有効です。 ただし正確な数値の比較には不向きで、「大まかな相対的規模感」を伝えることに向いています。

ヒートマップ

2つのディメンションの交差点における値の大小を色の濃淡で表現します。 行に1つ目のディメンション、列に2つ目のディメンションを配置し、 マークカードの「色」にメジャーを置くことでヒートマップが完成します。 「曜日×時間帯別の売上」のようなマトリクス状のデータ分析に適しています。 Tableauでは「ハイライトテーブル」とも呼ばれます。

グラフ種類の使い分け早見表

データの目的に応じたグラフ選択の基準を一覧にまとめました。 ダッシュボード設計時の参考にしてください。

グラフ種類目的・用途X軸/ディメンション構成注意点
棒グラフカテゴリ間の数値比較離散ディメンション + メジャーカテゴリ数が多いと見にくい
折れ線グラフ時系列の推移・トレンド把握連続日付 + メジャー系列多すぎると判別困難
円グラフ全体に対する構成比の表現ディメンション(色)+ メジャー(角度)カテゴリ5個以下が目安
散布図2変数の相関・分布メジャー × メジャー外れ値に注意
ツリーマップ階層構造の規模感・構成比階層ディメンション + メジャー正確な数値比較には不向き
ヒートマップ2次元マトリクスの強弱ディメンション × ディメンション + メジャー(色)色覚特性への配慮が必要
積み上げ棒グラフ合計量 + 内訳の割合離散ディメンション + メジャー(積み上げ)内訳同士の比較はしにくい
面グラフ時系列の累積量・構成変化連続日付 + メジャー(積み上げ面)下段の系列が埋もれやすい

Tableauの「表示形式」機能でグラフを自動推薦

Tableauには「表示形式」(Show Me)というパネルが用意されており、 シェルフに配置したフィールド構成に応じて、適切なグラフ種類を自動で推薦してくれます。 右上の「表示形式」ボタン(四角いグリッドアイコン)をクリックすると表示されます。

表示形式パネルでは、現在のフィールド構成で作成可能なグラフは明るく表示され、 作成できないグラフはグレーアウトされます。 グレーアウトになっているグラフの上にカーソルを合わせると、 「あと何個のメジャー/ディメンションが必要か」というヒントが表示されます。

「表示形式」の活用ポイント

ディメンション1つ + メジャー1つ → 棒グラフが推薦される(最も基本的な組み合わせ)。 日付ディメンション + メジャー1つ → 折れ線グラフが推薦される。 ディメンション1つ(色)+ メジャー1つ(角度)→ 円グラフが推薦される。

試験では「このフィールド構成でどのグラフが推薦されるか」や 「このグラフを作るには何が必要か」という形で出題されることがあります。 表示形式の仕組みをしっかり理解しておくことが重要です。

DA・Desktop基礎試験でのグラフ選択出題ポイント

Tableau Desktop基礎(旧Specialist)試験とTableau Certified Data Analyst(DA)試験では、 グラフ種類の選択・特性・作成方法に関する問題が出題されます。 試験対策として特に押さえておくべきポイントを整理します。

  • グラフ種類の適切な選択:「月別売上の推移を見たい」→折れ線グラフ、「地域別売上を比較したい」→棒グラフ、 「カテゴリ別構成比を示したい」→円グラフ、という対応関係を問う問題。 シナリオ説明からグラフ種類を選択できるようにしておくこと。
  • 表示形式パネルの仕組み:どのフィールド構成でどのグラフが有効・無効になるかを理解しておく。 特に「散布図には最低2つのメジャーが必要」などの条件が問われやすい。
  • グラフ変換の操作:既存のビューを別のグラフに変換する手順(マークタイプの変更、表示形式の利用)を問う問題。 Desktop基礎試験ではドラッグ&ドロップの操作手順を答える問題が含まれる。
  • 複合グラフ(デュアル軸):棒グラフと折れ線グラフを組み合わせたデュアル軸グラフの作成方法が出題される。 Y軸を右クリックして「デュアル軸」を選択する操作、および軸の同期方法を確認しておくこと。
  • ハイライトテーブル(ヒートマップ)の特性:「テキストと色の両方で値を表現する」というハイライトテーブルの特徴が問われることがある。

DA試験ではより高度な内容として、 「ユーザーの目的に最適なビジュアライゼーションを選択する」という ビジネスシナリオ形式の問題も増えています。 単純な種類の暗記ではなく、各グラフの長所・短所を理解した上での 判断力を養うことが重要です。

PassDojo Tableau実践入門で実際に作ってみよう

グラフの選び方を理解したら、実際にTableauで手を動かして体験することが定着の近道です。 PassDojo Tableau実践入門の初段・二段には、今回紹介した3種のグラフに特化したステップが用意されています。

  • Step01(初段)— 棒グラフ: 地域別売上の比較
    ディメンション「地域」とメジャー「売上」を組み合わせた縦棒グラフを作成します。 Tableauの基本操作(ドラッグ&ドロップ、シェルフへの配置)を体験できる入門的な課題です。 初段は無料プランで挑戦できます。
  • Step02(初段)— 折れ線グラフ: 月別売上の推移
    日付ディメンション「注文日(月)」と「売上」を組み合わせた折れ線グラフを作成します。 日付の粒度変更や連続・不連続の切り替えも体験できます。
  • Step11(二段)— 円グラフ: カテゴリ別構成比
    「カテゴリ」ディメンションと「売上」メジャーで円グラフを作成し、 各カテゴリの売上構成比を可視化します。 二段はプレミアムプランが必要ですが、円グラフ特有の設定(ラベル表示、色設定)を実践できます。

Tableau実践入門初段でグラフ作成を体験する(無料)

Step01(棒グラフ)とStep02(折れ線グラフ)は無料プランで挑戦できます。 採点フィードバックで自分のTableau操作を即座に確認できます。

Step01(棒グラフ)に挑戦Step02(折れ線グラフ)に挑戦

Tableau実践入門二段で円グラフを実践する

Step11(円グラフ)は二段の課題です。 プレミアムプランで全60ステップに挑戦できます。 DA試験・Desktop基礎試験に向けた実践的なスキルアップを目指しましょう。

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DA・Desktop基礎試験の模擬試験でアウトプットを試す

グラフ種類の知識を確認したら、実際の試験形式で理解度をチェックしましょう。 PassDojoの模擬試験ではグラフ選択・表示形式・複合グラフなどの問題も収録されています。

DA模擬試験を解くDesktop基礎模擬試験を解く

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※ 本記事はTableau Desktop基礎(旧Specialist)試験の学習を支援する目的で作成しています。 グラフ種類の仕様や試験の最新情報はSalesforce(Tableau)の公式ドキュメントをご確認ください。 Tableau実践入門のStep11(二段)以降はプレミアムプランが必要です。