3エディションの概要
Tableau Desktopには、2026年3月時点で3つのエディションが存在します。それぞれ対象ユーザーや使いどころが異なります。
- Public Edition(無料): データをインターネット上のTableau Publicギャラリーに公開することを前提とした無料版。ポートフォリオ作成やデータジャーナリズムに向いています。
- Free Edition(無料、2026年3月〜): 公開義務なし、DB接続可能、商用利用可能な新しい無料版。個人分析・学習用途に最適です。
- Professional Edition(有料): Tableau Cloud/ServerへのPublish機能を含む企業向けフルエディション。組織内でのダッシュボード共有・配布に対応します。
2026年3月にFree Editionが登場したことで、無料でTableauを使う選択肢が大幅に広がりました。
機能比較表(詳細版)
3エディションの主要機能を一覧表で比較します。公式の機能比較はTableau公式ヘルプ(help.tableau.com/current/pro/desktop/en-us/desktop_comparison.htm)でも確認できます。
| 機能・項目 | Public Edition | Free Edition | Professional Edition |
|---|---|---|---|
| 価格 | 無料 | 無料 | 有料(Creator月額$75〜) |
| データ行数上限 | 1,500万行 | 制限なし | 制限なし |
| ローカルファイル接続(Excel/CSV等) | 可 | 可 | 可 |
| DB接続(MySQL, PostgreSQL等) | 制限あり(詳細は公式ヘルプを参照) | 可 | 可 |
| クラウドDB接続(Snowflake等) | 制限あり(詳細は公式ヘルプを参照) | 可(一部制限あり) | 可 |
| ワークブックのローカル保存 | 可 | 可 | 可 |
| Tableau Publicへの公開 | 必須(全公開) | 不可 | 不可 |
| Tableau Cloud / Serverへの公開 | 不可 | 不可 | 可 |
| 商用利用 | 禁止 | 可 | 可 |
| LOD式・表計算 | 可 | 可 | 可 |
| 予測・クラスタリング | 可 | 可 | 可 |
| R/Python/MATLAB連携 | 不可 | 可 | 可 |
| Tableau Prep Builder | 別途購入 | 含まれず | 含む |
※ 上表はTableau公式ヘルプの情報をもとに作成しています。詳細や最新情報は公式サイトをご確認ください。
ユースケース別おすすめエディション
学習者・試験受験者
Tableau Desktop Specialist試験やCertified Data Analyst試験の学習を目的とする場合は、Free Editionが最もおすすめです。LOD式、ダッシュボード、データ接続など試験で問われる機能をすべてカバーしており、業務データを非公開のまま練習できます。
Tableau Publicも無料で使えますが、データの公開義務があるため学習用データの管理が難しいケースがあります。Free Editionであれば、サンプルデータ(スーパーストアなど)を使って自由に練習できます。
個人アナリスト・フリーランサー
業務データやクライアントデータを分析する場合はFree Editionが適しています。商用利用が許可されており、データを公開せずにローカルで分析・保存できます。Tableau Cloud/Serverへの共有が不要であれば、有料のProfessional Editionは必要ありません。
データポートフォリオを公開したい方
採用活動やSNSでのデータ可視化作品の公開を目的とするならPublic Editionが向いています。ただし全データが公開されるため、個人情報や機密データは使わないようにしてください。
企業・チームでのダッシュボード共有
Tableau Cloud/Serverを使って組織内でダッシュボードを共有・配布する場合はProfessional Edition(有料)が必要です。CreatorライセンスはTableau Prep Builderも含まれており、データの前処理も合わせて行えます。
エディションを選んだら、実技力を試してみよう
PassDojoのSkill Checkは、実際にTableauでグラフを作成してスキルを測る段位制の実技課題です。Free EditionでもPublic Editionでも取り組めます。
どれを選べばいいか — 判断フロー
迷ったときは以下のフローで判断してください。
- 組織内でダッシュボードを共有・配布したい → Professional Edition(有料)
- 商用利用したい / DBに接続したい / データを公開したくない → Free Edition(無料)
- データポートフォリオを公開したい / 商用利用しない → Public Edition(無料)
ほとんどの個人ユーザー・学習者にとっては、Free Editionが最もバランスの取れた選択肢です。無料でありながら商用利用可能・公開義務なし・DB接続対応という点で、Public Editionよりも自由度が高いためです。
Free Editionの登場でTableau Publicの立ち位置はどう変わったか
2026年3月にFree Editionがリリースされるまで、無料でTableauを使う唯一の選択肢はPublic Editionでした。そのため多くの学習者がPublic Editionを使い、データを公開しながら練習していました。
Free Editionが登場したことで、「データを公開したくない学習者」や「商用利用したい個人分析家」がProfessional Edition(有料)を使わずに済む選択肢が生まれました。
一方、Tableau Publicは依然として「作品を公開することでスキルをアピールしたい」というユーザーにとって価値のある選択肢です。Tableau Publicギャラリーは世界中のデータ可視化作品が集まるショーケースでもあります。
2つの無料エディションは競合するのではなく、それぞれ異なる用途を持つ補完的な関係と言えます。
認定試験の学習にはどれを使うべきか
Tableau認定試験には主に2種類があります。
- Tableau Desktop Specialist: データ接続、ビジュアライゼーション、ダッシュボード作成の基礎スキルを問う入門資格
- Tableau Certified Data Analyst: より高度な分析スキルと実務応用力を問う中上級資格
両試験ともに、Free Editionで学習できる機能の範囲内で試験範囲がカバーされています。LOD式、表計算、各種チャート、ダッシュボードアクションなど、試験で頻出の機能はFree Editionで全て実践可能です。
試験本番はPearson VUEのプラットフォーム(試験会場またはオンラインプロクタリング)で実施されます。実技タスクはTableauのシミュレーター環境で操作しますが、Tableauの操作感を身につけるためのローカル練習環境としてはFree Editionが最適です。
どのエディションでもSkill Checkに取り組めます
PassDojoのSkill Checkは、Tableau PublicまたはFree Editionでグラフを作成し、その結果をPassDojoで採点する実技課題です。段位制で初心者から上級者まで対応しています。
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本記事の仕様情報はTableau公式ヘルプ(desktop_comparison.htm)に基づいています。最新情報はSalesforce公式サイトをご確認ください。Tableau Desktop Free Editionは2026年3月リリースのv2026.1.0以降で提供されています。