テクノロジ系

データベース基礎 — 情報を整理・検索する仕組み

導入

ネットショッピングで注文した商品の状態が、どんなタイミングでも正確に確認できるのはなぜでしょうか。膨大な商品情報や注文履歴を「データベース」という仕組みで整理・管理しているからこそ、必要な情報を瞬時に取り出せるようになっています。データベースの基本を理解すると、アプリやWebサービスの裏側の仕組みがよく見えてきます。

くわしく知ろう

データベースとは、大量のデータを整理して蓄積し、必要なときに素早く検索・取り出せるようにした仕組みのことです。現在最も広く使われているのが「関係データベース(RDB:Relational Database)」と呼ばれる形式で、データを行と列からなる「テーブル(表)」の形で管理します。Excelの表をイメージすると理解しやすいでしょう。

テーブルの中で特に重要なのが「主キー(プライマリキー)」という概念です。主キーとは、テーブル内の各行を一意に(ほかと重複なく)識別するための列を指します。たとえば「会員テーブル」では「会員ID」が主キーになっており、同じIDを持つ行が2つ存在しないよう管理されています。

複数のテーブルを関連付ける際に使われるのが「外部キー(外来キー)」です。外部キーとは、あるテーブルの列が別のテーブルの主キーを参照している列のことを指します。たとえば「注文テーブル」に「会員ID」の列を設けることで、どの会員が注文したかを「会員テーブル」と結びつけて管理できるようになっています。こうして複数のテーブルを関連付けることで、データの重複を減らしながら効率的に情報を管理できます。

データベースを操作するための言語として広く使われているのが「SQL(Structured Query Language)」です。SQLの中でもとくによく使われる命令が「SELECT文」で、テーブルからデータを検索・取得するために使います。「SELECT 列名 FROM テーブル名 WHERE 条件」という構文が基本の形で、必要な列・必要な行だけを絞り込んで取り出せるようになっています。

具体例

たとえばオンラインショッピングサービスでは、「商品テーブル」「会員テーブル」「注文テーブル」のように役割ごとにテーブルを分けてデータを管理しています。注文テーブルに会員IDと商品IDを外部キーとして持つことで、誰がどの商品を注文したかを効率よく管理できる仕組みになっています。一方、図書館の蔵書管理システムでも「書籍テーブル」と「貸出テーブル」を組み合わせることで、どの本が誰に貸し出されているかを瞬時に検索できるようになっています。

まとめ・試験ポイント

  • データベース=データを整理・蓄積し、素早く検索・取り出せる仕組み
  • RDB(関係データベース)=行と列からなるテーブルでデータを管理する形式
  • 主キー(プライマリキー)=テーブル内の各行を一意に識別する列
  • 外部キー(外来キー)=別テーブルの主キーを参照し、テーブル間を関連付ける列
  • SQL=データベースを操作するための言語。SELECT文でデータを検索・取得する
  • 試験では主キーと外部キーの違い、SQLのSELECT文の読み方が頻出

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