ストラテジ系

グリーンITと省エネ — IT機器の環境負荷を減らす

導入

スマホで動画を一本観るとき、その裏側では大量の電力が消費されていることをご存じでしょうか。IT機器やデータセンターは現代社会に欠かせない一方で、膨大なエネルギーを消費しており、環境への影響が注目されています。

くわしく知ろう

グリーンITとは、IT機器やシステムの設計・運用・廃棄において、省エネルギー・環境負荷の低減を意識する考え方のことです。「ITによって環境問題を解決する」という側面と、「IT機器自体の環境負荷を下げる」という両面があります。

データセンターは大量のサーバを稼働させるため、電力消費が非常に大きくなっています。その効率を示す指標がPUE(Power Usage Effectiveness:電力使用効率)です。PUEは「施設全体の消費電力 ÷ IT機器の消費電力」で算出され、値が1.0に近いほど無駄な電力が少なく、効率的であることを示します。

再生可能エネルギー(太陽光・風力など)の活用も、グリーンITの重要な取り組みのひとつです。大手クラウド事業者の多くが、データセンターの電力を再生可能エネルギーで賄う目標を掲げています。

また、不要になったIT機器を適切にリサイクル・廃棄することも環境対策の一環です。有害物質の流出を防ぐため、PCや携帯電話には専用の回収・リサイクル制度が整備されています。

具体例

たとえば、あるデータセンターのPUEが2.0であれば、IT機器が使う電力と同量を空調などで余分に消費していることになります。一方、PUEが1.2なら無駄が少なく、グリーンITの観点で優れた設計といえます。

まとめ・試験ポイント

  • グリーンIT=IT分野における省エネ・環境負荷低減の取り組み
  • PUE=施設全体の消費電力÷IT機器の消費電力(1.0に近いほど効率が高い)
  • 再生可能エネルギーの活用はデータセンターの環境対策として注目される
  • IT機器の廃棄もリサイクル制度に従い適切に行う必要がある
  • 試験ではPUEの計算式と「値が小さいほど良い」という点がよく問われる

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