テクノロジ系

コンピュータの部品 — CPU・メモリ・SSD・ディスプレイ

導入

パソコンやスマートフォンを毎日使っていても、「中に何が入っているのか」を意識したことはあまりないかもしれません。実は、画面の向こうで動く「アプリ」や「データ」は、すべてコンピュータの中にある部品が協力して処理しています。CPUやメモリといった部品の役割を知ると、「なぜ古いパソコンは重たいのか」「ストレージが大きいと何が嬉しいのか」といった疑問が自然と解けていきます。ここでは、ITパスポート試験で頻出のハードウェア基礎知識を、一緒に確認していきます。

くわしく知ろう

コンピュータを構成する中心的な部品が、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)です。CPUはコンピュータの「頭脳」にあたり、計算や命令の処理を担います。性能の指標としてよく使われるのがクロック周波数(Hz)で、数値が高いほど1秒間に処理できる命令の数が多くなります。また、コア数も重要で、コアが多いほど複数の処理を同時並行で進められる仕組みになっています。

次にメモリ(RAM:Random Access Memory)は、CPUが現在処理しているデータやプログラムを一時的に保存する場所を指します。机の上の作業スペースにたとえると、スペースが広いほど(=メモリが多いほど)一度に広げられる書類の量が増え、作業がスムーズになります。メモリは電源を切るとデータが消える揮発性の記憶装置として知られています。

ストレージは、データを長期的に保存するための装置です。大きく分けてHDD(Hard Disk Drive)とSSD(Solid State Drive)の2種類があります。HDDは磁気ディスクを回転させてデータを読み書きする方式で、大容量を比較的低コストで実現できます。一方、SSDは半導体メモリにデータを記録する方式で、HDDより読み書きの速度が大幅に速く、衝撃にも強いという特徴があります。近年はSSDを搭載したパソコンが主流になっています。

このほか、コンピュータにはデータを入力したり出力したりするための装置も欠かせません。キーボードやマウス、スキャナなど人間からコンピュータへ情報を渡す装置を入力装置、ディスプレイやプリンタなどコンピュータから人間へ情報を提示する装置を出力装置と呼びます。また、外付けHDDやUSBメモリのようにデータを持ち運べる装置は補助記憶装置に分類されます。

具体例

たとえば、タブレットで動画を再生しながら別のアプリでメモを取る場面を思い浮かべてください。このとき、CPUが計算と命令の処理を担い、メモリが動画とメモアプリのデータを同時に展開しています。メモリが少ないと「アプリが落ちる」「動作がもたつく」といった現象が起きやすくなります。一方、動画や写真の長期保存に使われるのがストレージで、スマートフォンの「空き容量が足りない」というメッセージはストレージが満杯に近いことを意味しています。SSDを搭載したノートパソコンが数秒で起動できるのも、HDDに比べてデータの読み出し速度が格段に速いためです。

まとめ・試験ポイント

  • CPU=コンピュータの頭脳、クロック周波数(Hz)・コア数が性能指標
  • メモリ(RAM)=作業中のデータを一時保存、揮発性(電源OFF で消去)
  • HDD=磁気ディスク、大容量・低コスト/SSD=半導体、高速・耐衝撃
  • 入力装置=キーボード・マウス/出力装置=ディスプレイ・プリンタ
  • 補助記憶装置=USBメモリ・外付けHDDなど持ち運び可能なストレージ
  • 試験では「メモリとストレージの違い」「CPUの性能指標」を問う問題が頻出

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