マネジメント系
ナレッジマネジメント — 組織の知識を資産にする
導入
ベテラン社員の「勘とコツ」は、言葉にするのが難しい財産です。それを組織全体で共有し、退職後も活かせる形にする取り組みがナレッジマネジメントです。試験でも繰り返し問われる重要テーマです。
くわしく知ろう
ナレッジマネジメントとは、組織が持つ知識を体系的に収集・共有・活用する経営手法を指します。ここで核心となるのが「暗黙知」と「形式知」の区別です。
暗黙知とは、熟練の職人の技や営業マンの接客センスのように、経験を通じて身についた「言語化しにくい知識」を指します。一方の形式知は、マニュアルや仕様書・データベースのように、文書や数値として記録・共有できる知識です。
この2種類の知識が循環するプロセスを説明するのがSECIモデルです。共同化(Socialization:暗黙知→暗黙知)・表出化(Externalization:暗黙知→形式知)・連結化(Combination:形式知→形式知)・内面化(Internalization:形式知→暗黙知)の4段階を繰り返しながら、組織の知識が深まっていくと考えられています。
ナレッジベースとは、社内の問い合わせ対応事例やFAQをデータベース化したものを指します。蓄積された形式知を素早く検索・再利用できる仕組みとして、ITサポート部門などで広く活用されています。
具体例
たとえば老舗料理店で職人が新人に直接技を教える場面は「共同化」にあたります。その技をレシピとして文書化すれば「表出化」、複数のレシピを料理本にまとめれば「連結化」、本を読んで料理を覚えれば「内面化」となります。
まとめ・試験ポイント
- 暗黙知=言語化しにくい経験的知識、形式知=文書化できる知識
- SECIモデル=共同化→表出化→連結化→内面化の4段階サイクル
- 表出化=暗黙知を形式知に変換するプロセス(最も試験で問われる)
- ナレッジベース=形式知を蓄積・検索可能にしたデータベース
- 試験ではSECIモデルの各段階の説明と対応が頻出
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