ストラテジ系
経営組織と意思決定 — 機能別・事業部制・マトリクス組織
導入
「どの部署に相談すればいいのか分からない」という経験はないでしょうか。会社の組織がどう設計されているかによって、意思決定のスピードや現場の動き方は大きく変わってきます。
くわしく知ろう
企業の組織形態には代表的なものが3つあります。
まず機能別組織は、「営業部」「製造部」「経理部」のように職能(機能)ごとに部門を分ける形態です。専門性を高めやすい反面、部門をまたぐ意思決定に時間がかかる場合があります。
次に事業部制組織は、製品や地域ごとに独立した事業部を置き、各事業部が営業・製造・経理をすべて持つ形態です。事業部ごとに意思決定ができるため市場の変化に素早く対応できますが、各事業部で同じ機能を重複して持つためコストがかかりやすくなります。
マトリクス組織は、機能別と事業別の両軸で指揮命令系統を持つ形態です。専門性と事業対応力を両立できる一方、社員が複数の上司から指示を受けることになるため、指揮命令が錯綜しやすいという課題があります。
また、組織における意思決定の方向にも2種類あります。トップダウンは経営者が方針を決めて現場に指示を下ろす方式で、スピードが出やすい特徴があります。ボトムアップは現場の意見を積み上げて上位の意思決定に反映する方式で、現場の知識を活かしやすい点が強みです。
具体例
たとえばグローバル企業が「日本事業部」「アジア事業部」と地域ごとに組織を分けているのが事業部制の典型です。一方、コンサルティング会社でプロジェクト単位に各部門の専門家が集まって仕事をする形はマトリクス組織に近い仕組みになっています。
まとめ・試験ポイント
- 機能別組織=職能(営業・製造等)ごとに部門を分ける
- 事業部制組織=製品・地域ごとに独立した事業部を置く
- マトリクス組織=機能別と事業別の2つの指揮命令系統を持つ
- トップダウン=経営者から現場へ、ボトムアップ=現場から経営者へ
- 試験では各組織形態のメリット・デメリットの区別が問われることが多い
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