マネジメント系
プロジェクトコスト管理 — 予算と実績を追う方法
導入
「予算内で終わるはずだったのに、気づいたら大幅オーバーしていた」――プロジェクトの世界ではよくある悩みです。コストを計画的に管理するためには、見積もりの精度を高めることと、進行中に予算と実績をリアルタイムで比較する仕組みが欠かせません。
くわしく知ろう
プロジェクトのコスト管理は、大きく「見積もり」と「進捗管理」の2段階に分かれています。
見積もりの代表的な手法として、ファンクションポイント法と類推見積もり法があります。ファンクションポイント法とは、システムの機能の数と複雑さを数値(ポイント)化して開発規模を測る手法です。一方、類推見積もり法は過去の類似プロジェクトの実績をもとに今回の規模を推定するもので、経験値が活きる方法として知られています。
進捗管理のツールとして特に重要なのが、EVM(アーンドバリュー管理)です。EVMでは3つの指標を使います。PV(計画価値)は「この時点で完了しているはずの予算額」、EV(アーンドバリュー)は「実際に完了した作業の予算額」、AC(実際コスト)は「実際にかかった費用」です。EVとACを比べることで、予算に対して割高か割安かを判断でき、EVとPVを比べると進捗の遅れ・進みがわかります。
具体例
たとえば、100万円の予算で50%進捗が予定されている時点に、実績が40%完了でコストが60万円かかっていた場合、スケジュールは遅れており、かつ予算もオーバーしている状態といえます。EVMを使うことで、こうした「見えにくいコスト超過」を数値で早期に発見できます。
まとめ・試験ポイント
- ファンクションポイント法=機能の数と複雑さからコストを見積もる
- 類推見積もり法=過去の類似プロジェクトを参考にする
- EVM=PV(計画)・EV(出来高)・AC(実績コスト)の3指標で管理
- EV-AC=コスト差異、EV-PV=スケジュール差異
- 試験ではEVMの各指標の意味や、計算問題が出題されることがある
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