テクノロジ系

TCPとUDP — 信頼性と速度を使い分ける通信

導入

ファイルのダウンロードではデータが確実に届くのに、ビデオ通話では多少の乱れがあっても映像が流れ続けますね。この違いは、インターネット通信の「プロトコル(通信の取り決め)」の使い分けによるものです。

くわしく知ろう

TCP(Transmission Control Protocol)は、データを確実に相手に届けることを保証するプロトコルです。「書留郵便」のようなイメージで、届いたかどうかを確認しながら通信を進める仕組みになっています。

TCPの特徴として有名なのが「3ウェイハンドシェイク」です。これはデータ送信の前に行われる確認手順で、まず送信側が「SYN(接続要求)」を送り、受信側が「SYN+ACK(受付確認)」で応答し、送信側が「ACK(確認完了)」を返して初めて通信が確立されます。この手順のためTCPは信頼性は高いですが、速度はやや遅くなります。

一方、UDP(User Datagram Protocol)は確認手順を省いて一方的にデータを送り続けるプロトコルです。「はがき」のように届くかどうかを確認しない分、処理が高速です。ただし、データの欠損が起きても再送処理は行われません。

用途として、Webサイト閲覧やファイル転送などデータの正確さが求められる場面ではTCPが使われます。リアルタイム性が優先されるビデオ会議・ゲーム・ライブ配信ではUDPが適しているとされています。

具体例

たとえばWebページの表示やメールの送受信にはTCPが使われており、データが1ビットでも欠ければ正しく表示されないため確実性が必要です。一方、YouTubeのライブ配信やオンラインゲームではUDPが採用されており、多少のデータ欠損より「リアルタイム性」が優先されています。

まとめ・試験ポイント

  • TCP=信頼性重視、データの確実な到達を保証する(書留郵便)
  • UDP=速度重視、確認なしで送り続ける(はがき)
  • 3ウェイハンドシェイク=SYN→SYN+ACK→ACKで接続を確立するTCPの手順
  • TCP向き=Webサイト・メール・ファイル転送
  • UDP向き=ビデオ通話・ゲーム・ライブ配信
  • 試験ではTCPとUDPの特徴の違いと、3ウェイハンドシェイクの手順が頻出

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