仮想化技術 — 1台のサーバで何台も動かす仕組み
導入
1台のサーバに「仮想の複数台」を同居させる技術が、今日のクラウドを支えています。仮想化技術を知ることで、クラウドやテレワーク環境がどのような仕組みで動いているかが見えてきます。
くわしく知ろう
サーバ仮想化とは、1台の物理的なサーバ上に「ハイパーバイザー」と呼ばれるソフトウェアを導入し、複数の仮想マシン(VM)を動作させる技術のことです。それぞれの仮想マシンは独立したコンピュータとして振る舞うため、異なるOSを同時に動かすことも可能です。物理サーバの台数を削減でき、コスト削減と省スペース化に貢献します。
コンテナ型仮想化は、OSを共有しつつアプリケーションごとに独立した実行環境を作る方式です。Dockerが代表的なコンテナ技術として知られており、ハイパーバイザー型より起動が速く軽量であるという特徴があります。ハイパーバイザー型がホテルの各部屋を丸ごと独立させるイメージなら、コンテナ型はアパートの共用設備を活かしながら各部屋を区切るイメージに近いといえます。
VDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)は、サーバ側でデスクトップ環境を動かし、手元の端末からリモートで操作する仕組みです。データをサーバで集中管理できるため、テレワーク環境でのセキュリティ確保に活用されています。
具体例
たとえばAWSやGoogle Cloudのようなクラウドサービスは、データセンターの物理サーバ上にハイパーバイザーを使って多数の仮想マシンを作り、それをユーザーに貸し出しています。一方、WebアプリをDockerコンテナでパッケージ化すれば、開発者のPCでも本番サーバでも同じ環境で動かせるようになります。
まとめ・試験ポイント
- サーバ仮想化=ハイパーバイザーで1台の物理サーバ上に複数VMを構築
- コンテナ=OSを共有して軽量・高速に独立した実行環境を作る(Dockerが代表例)
- VDI=サーバ側でデスクトップを動かし端末からリモート操作(テレワーク向け)
- 仮想化の利点=物理サーバ削減・コスト低減・迅速な環境構築
- 試験では「ハイパーバイザーの役割」「コンテナとVMの違い」が問われやすい
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