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二重軸の設計判断 — どのメジャーを重ねるべきか考える

導入

棒グラフに折れ線を重ねたグラフを見たことはないでしょうか。Tableauの二重軸機能はまさにこれを実現するものですが、「どのメジャーを重ねるか」を誤ると、見る人を混乱させる危険なビジュアライゼーションになってしまいます。

くわしく知ろう

二重軸(Dual Axis)とは、ビューの左右または上下に2本の軸を設け、異なるメジャーを1つのグラフに重ねて表示する機能を指します。Tableauでは2番目のメジャーを行シェルフまたは列シェルフに配置し、右クリックから「二重軸」を選ぶことで設定できます。

二重軸を使うべき典型的な場面は、単位やスケールが大きく異なる2つのメジャーを比較したいときです。たとえば「売上(数百万円)」と「注文件数(数百件)」をそのまま同一軸に置くと、スケールの差により片方が潰れて読めなくなります。二重軸にすれば左軸を売上用、右軸を件数用にそれぞれ独立したスケールで設定でき、両方の推移を同時に見ることができます。

一方で注意が必要な点もあります。左右の軸スケールが独立しているため、グラフを一見すると2本の線が交差していても実際の値の関係は異なる場合があります。「軸の同期(Synchronize Axis)」を使うと両軸を同じスケールに揃えられますが、この場合は二重軸を使う意味が薄れることもあります。また、異質なメジャーを組み合わせるほどグラフの解釈が難しくなるため、何を伝えたいかを明確にしてから使うことが重要です。

グラフの種類を混在させる「複合グラフ」も二重軸と組み合わせて使われます。棒グラフで売上の量を示しながら、折れ線で成長率の推移を重ねるといった表現がその典型例です。

具体例

たとえば月別の「売上合計(棒グラフ)」と「利益率(折れ線グラフ)」を二重軸で重ねると、売上が高い月でも利益率が下がっているケースを一目で発見できます。一方、スケールが近い2つのメジャーを二重軸にすると軸が増えるだけで情報が整理されないため、同一軸に並べる方が適しています。

まとめ・試験ポイント

  • 二重軸=スケールや単位が異なる2つのメジャーを1グラフに重ねる機能
  • 設定方法=行/列シェルフの2つ目のメジャーを右クリック→「二重軸」を選択
  • 軸の同期=両軸を同じスケールに揃える設定(目的に応じて使い分ける)
  • 複合グラフ=二重軸と組み合わせてグラフの種類を混在させる手法
  • 試験では「二重軸を使うべき場面」と「軸同期の意味」が問われることが多い

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