プロデジ(マネジメント)想定問題集 トップへ
科目B: 事例問題(問41〜50)

49

【事例4】D社は従業員数1,500人の中堅卸売業である。新任CDO(Chief Digital Officer)の木村氏は、経営会議で「全社DX戦略の策定と推進」を指示された。調査の結果、(1) 部門ごとにSaaSを個別導入した結果データがサイロ化している、(2) 現場には「DXとはAIツール導入のことである」という誤解が根強い、(3) 中期経営計画ではDXのKPIが設定されていない、という課題が判明した。木村氏はまずDX戦略の基盤整備を進める必要がある。 設問1: 木村氏が取るべき最初のアクションとして最も適切なものはどれか。

A各部門が個別導入したSaaSを一律に即時停止させ、経営トップの命令で単一ベンダーの全社基盤へ強制移行する
B経営戦略との整合を踏まえたDXビジョン・あるべき姿の明文化と、経営層・主要部門と合意するKPIの初期案を策定する
C現場の「AIツール導入がDXである」という認識に合わせ、まずは最新の生成AIツールを全社に一括導入する
DDX戦略は部門ごとに個別最適で策定すべきであり、CDOとしては各部門の取組に一切関与しない方針を表明する

解説

DX推進は、経営戦略と整合したビジョン・あるべき姿と測定可能なKPIを定義することから始めるのが基本です。アは現場混乱を招き、ウはツール導入自体が目的化、エはCDOの職責放棄です。コッターの変革8段階においても「ビジョンの策定」は早期ステップに位置づけられます。