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科目B: 事例問題(問41〜50)
問41
【事例1】中堅製造業A社は老朽化した基幹システムのクラウド移行プロジェクトを推進している。プロジェクトマネージャーの田中氏は当初12ヶ月・予算5,000万円でスコープを定義したが、3ヶ月経過時点で次の状況が発生した。(1) プロジェクト開始後に法改正により対応必須の機能が追加された。(2) 主要ベンダーの担当者が交代し作業品質の低下が懸念される。(3) 製造部門の部長(影響力は高いが日常は業務で多忙)が「切替後の業務混乱が心配」と変更に消極的である。田中氏はプロジェクト憲章とステークホルダ登録簿を更新しながら適切な対処を行う必要がある。 設問1: 法改正による機能追加(スコープクリープ)への田中氏の対処として最も適切なものはどれか。
Aスポンサーと協議せず、チームの残業で吸収できる範囲であれば即座に実装を開始し、完了後に実績として報告する
B正式な変更要求として起票し、変更管理プロセスを通じてスコープ・コスト・スケジュール・リスクへの影響を評価したうえで、承認を経て計画を再ベースライン化する
Cプロジェクト憲章で当初合意済みのスコープに含まれないため、法改正への対応は別プロジェクトとして完全に切り離し、本プロジェクトでは一切扱わない
D顧客要望でないため対応せず、追加要求は社内の法務部門が独自に対処する前提でプロジェクト計画を当初どおり進める
解説
スコープクリープ(統制されないスコープ拡大)への正しい対処は、正式な変更管理プロセスを通じた影響評価と承認後の再ベースライン化です。アは統合変更管理の原則に反しリスクを隠蔽、ウは法令遵守の必須対応を無視、エはリスク転嫁で監督責任を果たしていません。