SQLとデータ操作入門 — 試験で問われるCRUDと集計の全パターン
導入
BIツールでグラフを描けても、複数テーブルをまたぐ集計やデータ品質の確認になると、SQLが避けられない場面があります。SQLを読み書きできると、データ分析の幅が一気に広がります。
くわしく知ろう
SQLはデータベースを操作するための言語で、SELECT(取得)・INSERT(追加)・UPDATE(更新)・DELETE(削除)の4命令がCRUDの基本です。SELECTにはWHERE・ORDER BY・LIMITを組み合わせて使います。
GROUP BYで列をグループ化すると、COUNT・SUM・AVG・MAX・MINといった集計関数が使えます。グループ化後の結果をさらに絞るにはHAVINGを使います。WHEREは集計前・HAVINGは集計後のフィルタという順序が重要です。
複数テーブルを結合するJOINには4種類あります。INNER JOINは両テーブルで一致する行だけを返します。LEFT JOINは左テーブルの全行を保持し、右テーブルに対応がない場合はNULLを補います。RIGHT JOINはその逆、FULL OUTER JOINは両テーブル全行を保持します。SQL内にSELECT文を入れ子にする構造をサブクエリと呼びます。
トランザクションは複数の操作をひとまとまりとして扱う仕組みで、COMMITで確定・ROLLBACKで取り消しができます。信頼性の4要素ACID特性とは、Atomicity(原子性)・Consistency(一貫性)・Isolation(隔離性)・Durability(永続性)です。NULL値の比較にはIS NULL / IS NOT NULLを使います。
具体例
EC受注DBでcustomers・orders・productsの3テーブルを使う場合、「月ごとのカテゴリ別売上上位5品目」を取得するには、ordersとproductsをINNER JOINで結合し、GROUP BYで月・カテゴリ・商品名を集計し、ORDER BY SUM(金額) DESCでソートしてLIMIT 5で絞り込みます。
まとめ・試験ポイント
- CRUD=SELECT(取得)/INSERT(追加)/UPDATE(更新)/DELETE(削除)の4命令
- WHERE/GROUP BY/HAVINGの評価順序:WHERE(集計前)→GROUP BY(グループ化)→HAVING(集計後の絞り込み)
- JOIN4種:INNER(一致行のみ)・LEFT(左テーブル全件+右NULL許容)・RIGHT(右テーブル全件)・FULL OUTER(両テーブル全件)
- ACID特性:Atomicity(原子性)・Consistency(一貫性)・Isolation(隔離性)・Durability(永続性)
- サブクエリ=SQL内に入れ子にした別のSELECT文。NULL比較はIS NULL/IS NOT NULLを使う
- ※本コンテンツは2026年3月公表の改定案 Ver.1.0 に基づく暫定版です
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