データの探索と分析

計算フィールドの作成 — 数式で新しい指標を作る

導入

データに元から存在しない指標を、自分で「計算して作り出す」ことができたら便利だと思いませんか。Tableauの計算フィールドを使うと、既存のフィールドを組み合わせた新しい指標をビュー上で自由に活用できます。

なぜ重要か

計算フィールドはTableau Desktop Specialist試験・DA試験の双方で最頻出のテーマで、出題比率の高い「計算と分析」領域を代表する中核機能です。文字列関数・日付関数・条件分岐・集計関数を理解していないと試験の中盤以降ほとんど得点できなくなります。

実務でも「データソースに無い指標を作る」のはアナリストの基本作業で、利益・成長率・判定フラグ・顧客セグメントなど、分析価値の高いフィールドはすべて計算フィールドから生まれます。計算フィールドを使いこなせるかで、単なる可視化から「意思決定につながる分析」へと分析レベルが大きく変わります。

この単元で作成手順・関数カテゴリ・データ型による扱いの違いを押さえておくと、次の「簡易表計算」「ビューの詳細レベル」「グループ/セット」「パラメーター」といった応用機能にスムーズに接続できます。

くわしく知ろう

計算フィールドとは、Tableau内で数式を記述し、既存のフィールドを加工・組み合わせて新しい指標やディメンションを作る機能を指します。データソース自体は変更せず、Tableau内だけで計算結果を利用できるのが特徴です。

作成方法は、データペインの空白部分で右クリックして「計算フィールドの作成」を選ぶか、メニューの「分析」から作成します。エディタに数式を入力すると、自動で構文チェックが行われ、エラーがあれば下部に表示されます。

使用できる関数はカテゴリ別に豊富に用意されています。文字列を操作する関数にはLEFT・RIGHT・MID・CONTAINS・LEN・UPPER・LOWERなどがあります。日付を扱う関数にはDATEPART・DATEDIFF・DATEADD・TODAY・NOWが代表的です。条件分岐にはIF-THEN-ELSE-END・IIF・CASE-WHEN-ENDを使います。また集計にはSUM・AVG・COUNT・COUNTD・MIN・MAXが利用できます。

作成した計算フィールドがディメンションとして扱われるかメジャーとして扱われるかは、計算結果のデータ型によって決まります。文字列や論理型の結果はディメンション、数値の結果はメジャーとしてデータペインに表示されます。

具体例で理解する

たとえば、売上と費用のフィールドが別々にある場合、「[売上] - [費用]」という数式で利益を表す計算フィールドを新たに作成できます。一方、顧客名フィールドから姓だけを取り出したい場合はLEFT関数を使い、文字列系の計算フィールドとして活用することもできます。

試験での出題パターン

【パターン1:計算フィールドの作成手順を問う問題】

「計算フィールドを新規作成するときの最も一般的な操作はどれか」という形式で、「データペインの空白を右クリックして『計算フィールドの作成』を選ぶ」を選ばせる問題が頻出します。「ビューにドラッグして右クリック」「メジャーを左クリックして数式」「フィルターシェルフから編集」といった誤った操作を並べた紛らわしい選択肢に注意が必要です。

【パターン2:メジャー/ディメンションの判定基準】

「計算フィールドがメジャーとして配置される条件はどれか」という問いで、「計算結果のデータ型が数値である」を選ばせる問題が出題されます。SUMが含まれるかどうかやIF文の有無で判定する誤った選択肢に惑わされず、「結果のデータ型」が判定基準であることを理解しておきましょう。

【パターン3:関数カテゴリの使い分け】

文字列関数(LEFT/RIGHT/CONTAINS)・日付関数(DATEPART/DATEDIFF)・条件分岐(IF-THEN-ELSE/CASE-WHEN)・集計関数(SUM/AVG/COUNTD)の役割と具体的な関数名を問う応用出題も頻出です。

よくある間違い・紛らわしいポイント

【計算フィールドとパラメーターの混同】

×「計算フィールドとパラメーターは同じ動的コントロール機能」→○「計算フィールドは数式で新フィールドを生成する機能、パラメーターはユーザーが値を変える変数、両者は組み合わせて使う別機能」。パラメーターは単独では動作せず、計算フィールドに組み込む補完関係です。

【メジャー/ディメンションの判定基準の誤解】

×「計算式にSUMなどの集計関数が含まれるとメジャーになる」→○「結果のデータ型が数値ならメジャー、文字列/論理型ならディメンション」。SUMが含まれていても結果が文字列ならディメンションとして配置されます。

【条件分岐の構文の混同】

×「IF文はEND不要で書ける」→○「IF-THEN-ELSE-ENDの END が必須、CASE-WHEN-ENDのENDも必須」。ENDの書き忘れは構文エラーの代表原因です。CASE-WHENも最後にENDで閉じる必要があります。

まとめ・試験ポイント

  • 計算フィールド=既存フィールドから数式で新しい指標を作る機能
  • 作成方法=データペインの空白で右クリック →「計算フィールドの作成」
  • 文字列関数の代表例=LEFT・RIGHT・MID・CONTAINS・LEN
  • 日付関数の代表例=DATEPART・DATEDIFF・DATEADD・TODAY
  • 条件分岐=IF-THEN-ELSE-END または CASE-WHEN-END
  • 計算結果の型(数値/文字列)によりメジャー/ディメンションが決まる点が問われやすい

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