データの探索と分析

散布図で関係を見る — 相関と分布の可視化

導入

「広告費を増やすと本当に売上は伸びるのか?」「気温が上がるほどアイスの売れ行きは良くなるのか?」――2つのデータの間に関係があるかどうかを視覚的に確かめたいとき、散布図が力を発揮します。

なぜ重要か

散布図はTableau Desktop Specialist試験の「ビジュアライゼーション」領域で頻出のグラフタイプで、2つのメジャーの相関を可視化する基本技法として出題されます。作成手順(行/列へのメジャー配置+詳細へのディメンション配置+集計解除)とトレンドラインの追加手順は、確実に押さえるべきポイントです。

実務でも広告費と売上・気温と需要・価格と数量のような2変数の関係分析は経営判断で頻繁に使われ、散布図を通じた相関の可視化ができるかが「データドリブンな提案」の説得力を決めます。正の相関・負の相関を一目で伝えられるスキルは、プレゼン力にも直結します。

この単元で散布図の作り方・集計解除・トレンドラインの追加を押さえておくと、統計的な傾向分析と視覚表現の橋渡しができ、分析レポートの深さが一段階上がります。

くわしく知ろう

散布図は、2つのメジャー(数値)の相関関係や分布を1つのグラフで表現するためのチャートです。Tableauでは、行シェルフに1つ目のメジャー、列シェルフに2つ目のメジャーを配置することで作成できます。それだけでは全データが1点に集約されてしまうため、ディメンションを「詳細」マークカードに配置することで、各データポイントが個別のマークとして分割されて表示されます。

通常、メジャーはSUMやAVGなどの集計が適用されます。個々のデータレコードをそのまま点としてプロットしたい場合は、メジャーの集計をオフにする「集計解除」を使います。これにより、1レコード=1点の散布図が得られます。

グラフ上にトレンドライン(傾向線)を追加するには、分析ペインから「トレンドライン」をビューにドラッグします。右肩上がりの傾向なら正の相関、右肩下がりなら負の相関があることを示します。ディメンションを色のマークカードに置くと、グループ別に色分けされた散布図を作成でき、グループ間の違いを比較するのにも役立ちます。

具体例で理解する

たとえば、列に「広告費」・行に「売上」を配置し、「顧客ID」を詳細に置くと、顧客ごとの散布図が描かれます。点の集まり方から広告費と売上の関係性が一目でわかります。

試験での出題パターン

【パターン1:データポイントの分割方法を問う問題】

「散布図でデータポイントを個別のマークとして表示するための操作はどれか」という形式で、「ディメンションを『詳細』マークカードに配置する」を選ばせる問題が頻出します。色・日付・マークタイプ変更などの誤答と混同しないことが重要です。

【パターン2:トレンドラインの追加方法を問う問題】

「散布図にトレンドラインを追加する操作として正しいものはどれか」という問いで、「分析ペインからビューにドラッグして追加」を選ばせる問題が出題されます。「マークタイプを折れ線に変更」「行シェルフにフィールド配置」「データソースに列追加」といった誤った操作に注意しましょう。

【パターン3:集計解除の使いどころ】

通常のSUM/AVG集計から集計解除へ切り替えて1レコード=1点のプロットを作る方法や、色マークカードでグループ別に色分けする応用も出題対象です。

よくある間違い・紛らわしいポイント

【詳細マークカードの役割を誤解】

×「散布図でポイントを分けるには色マークカードにディメンションを置く」→○「点の分割は『詳細』マークカード、色は分割後の色分けに使う別機能」。詳細=集約の分割、色=分割後の見た目調整、という役割の違いを明確にしましょう。

【トレンドラインの追加方法を誤解】

×「マークタイプを『折れ線』に変えるとトレンドラインが表示される」→○「トレンドラインは分析ペインからのドラッグで追加、マークタイプ変更ではない」。マークタイプの折れ線とトレンドラインは別概念です。

【集計解除を知らず1点にまとまる】

×「メジャーを置けば散布図ができるはず」→○「集計解除またはディメンションを詳細に置かないと全データが1点に集約される」。散布図初心者が最初につまずく典型的なポイントなので要注意です。

まとめ・試験ポイント

  • 散布図=2つのメジャーの相関関係・分布を可視化するグラフ
  • 作成手順:列に1つ目のメジャー・行に2つ目のメジャーを配置
  • ディメンションを「詳細」に置くとデータポイントが分割される
  • 集計解除を使うと1レコード=1点のプロットが可能
  • トレンドラインは分析ペインからドラッグして追加する
  • 試験では散布図の用途(相関確認)や作成手順が問われやすい

学習した内容を模擬試験で確認しよう。Tableau Desktop基礎(旧Specialist)模擬試験で実力を測ろう。

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