Marketing Cloud連携 — MC Growth・MC Engagement統合
導入
Salesforceのマーケティング製品はここ数年で大きく再編されました。「Marketing Cloud Growth」「Marketing Cloud Engagement」という名称とData Cloudとの連携方式を整理することで、メールやデジタル広告の施策設計が見通しよくなります。
くわしく知ろう
Salesforceのマーケティング製品は主に2系統に分かれています。まず「Marketing Cloud Growth」は、Salesforce Customer 360プラットフォーム上にネイティブで構築された新世代のマーケティングツールです。Data Cloudとの統合がプラットフォームレベルで組み込まれており、Data Cloudで作成したセグメントをそのままキャンペーンの対象として利用できます。追加のコネクタ設定を必要とせず、Unified Individualのプロファイル属性をキャンペーン条件やパーソナライズの変数としてシームレスに活用できる点が特徴です。
一方「Marketing Cloud Engagement」は、メール・SMS・プッシュ通知・広告など多チャネルの配信に実績を持つ既存のマーケティングプラットフォームです。Data Cloudとの連携には「Data Cloud Connector for Marketing Cloud Engagement」を別途設定する必要があります。このコネクタを通じて、Data Cloudで定義したセグメントをMarketing Cloud Engagementに送り込み、メール配信リストやジャーニー条件として利用できるようになります。顧客のメールアドレスはData Cloudで「Contact Point Email」という標準DMOに格納されており、Marketing Cloud Engagementへのアクティベーション時にはこのContact Point EmailをもとにSubscriber Key が照合されます。
両製品の使い分けとしては、Salesforce Customer 360を中心に据えた新規構築ではMarketing Cloud Growth、既存のMarketing Cloud Engagement資産(Journey Builder・Automation Studioなど)を活用しながらData Cloudを追加導入する場合はEngagement連携を選択するケースが一般的です。
具体例
たとえばMarketing Cloud Growthを使う場合、Data Cloudで「過去60日間の購買額が一定以上」と定義したセグメントを、追加設定なしで直接メールキャンペーンの対象として指定できます。一方Marketing Cloud Engagementを既に利用している環境では、コネクタを設定した上で同じセグメントをEngagementへ送り込み、既存のJourney Builderで活用します。
まとめ・試験ポイント
- Marketing Cloud Growth=Customer 360プラットフォームにネイティブ統合された新世代マーケティングツール
- Marketing Cloud Engagement=メール・SMS・広告など多チャネル配信の実績ある既存マーケティングツール
- MC Growthの統合方式=Data Cloudとプラットフォームネイティブ統合(追加コネクタ不要)
- MC Engagementの統合方式=「Data Cloud Connector for Marketing Cloud Engagement」を設定して連携
- Contact Point Email=Data Cloudで顧客メールアドレスを格納する標準DMO
- 試験ではMC GrowthとMC Engagementの統合方式の違い(ネイティブ vs コネクタ)が問われやすい
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