ストラテジ系

経営戦略の基本 — SWOT・ポーターの5Forces・差別化戦略

導入

なぜ同じ市場にいるのに、ある企業は勝ち残り、別の企業は消えていくのでしょうか。その差は「戦略」の質にあります。経営戦略の代表的なフレームワークを知ることで、ビジネスの勝負どころが見えてきます。

くわしく知ろう

SWOT分析とは、企業の状況を「強み(Strengths)」「弱み(Weaknesses)」「機会(Opportunities)」「脅威(Threats)」の4象限で整理するフレームワークです。強み・弱みは自社の内部要因であり、機会・脅威は市場環境などの外部要因であるという点が重要です。「競合が少ないニッチ市場が存在する」のは機会(外部)であり、「独自の技術を持っている」のは強み(内部)として区別します。

SWOT分析の発展形として、4象限を掛け合わせるクロスSWOT分析があります。強み×機会の「SO戦略」は攻めの積極戦略、弱み×機会の「WO戦略」は弱みを補いながら機会をつかむ改善戦略、強み×脅威の「ST戦略」は強みで脅威をかわす差別化戦略、弱み×脅威の「WT戦略」は縮小・撤退を検討する防衛戦略と呼ばれています。

一方、競争環境そのものを分析するのがポーターの5Forces(5つの競争要因)です。既存競合との競争・買い手(顧客)の交渉力・売り手(仕入先)の交渉力・新規参入者の脅威・代替品の脅威という5つの力が、業界の収益性を決めるとしています。

この分析をもとにポーターが提唱する3つの基本戦略が、コスト・リーダーシップ戦略(業界最低コストで価格優位に立つ)、差別化戦略(独自性で価格競争を回避する)、集中戦略(特定の市場セグメントに絞り込む)です。

具体例

たとえばコンビニチェーンはコスト・リーダーシップ戦略と規模の経済で低価格を維持しています。一方、地元の手作りパン屋は品質や独自メニューへの集中戦略と差別化戦略を組み合わせ、大手と正面から価格で争うことを避けています。

まとめ・試験ポイント

  • SWOT分析=内部(強み・弱み)× 外部(機会・脅威)の4象限で状況整理
  • 機会=外部環境の追い風、強み=自社内部の競争優位(混同注意)
  • クロスSWOT=SO/WO/ST/WTの4戦略を導出するSWOT発展形
  • ポーターの5Forces=既存競合・買い手・売り手・新規参入・代替品の5要因
  • 3つの基本戦略=コスト・リーダーシップ/差別化/集中の3択
  • 試験ではクロスSWOTの戦略選択(どの象限か)と5Forcesの要因識別が頻出。PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)も用語として押さえておくとよい

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