Data Cloudのアーキテクチャ — 5つのレイヤーで理解する
導入
データが入ってきてから施策に活用されるまで、Data Cloudの中で何が起きているのでしょうか。5つのレイヤーを順番に理解すると、全体の流れが一気につかめるようになります。
くわしく知ろう
Data Cloudのアーキテクチャは「Ingest(取り込み)→ Harmonize(統一化)→ Identify(識別)→ Analyze(分析)→ Activate(活性化)」という5段階で構成されています。データはこの順序で処理され、最終的に各チャネルへの施策として出力されます。
最初のIngestレイヤーでは、Salesforceの各クラウド製品やサードパーティシステム、外部ストレージからデータを取り込みます。接続方法はコネクタを使ったリアルタイム連携から、バッチ形式のファイル取り込みまで多様に用意されています。次のHarmonizeレイヤーでは、バラバラな形式で入ってきたデータをSalesforceが定義する標準データモデルに合わせて整形・変換します。この処理によって異なるソース間でデータの意味が統一されます。
IdentifyレイヤーはData Cloud固有の重要な処理で、同一人物を指す複数のレコードを突き合わせて「Unified Individual(統合個人プロファイル)」を生成します。Analyzeレイヤーでは統合されたプロファイルデータに対してセグメント作成や計算指標(Calculated Insights)の演算を行います。最後のActivateレイヤーでは、作成したセグメントをMarketing CloudやSales Cloud、外部広告プラットフォームなどに送り出して実際の施策として活用します。
具体例
たとえばECサイトが購買履歴とメール開封データをIngestし、HarmonizeでSalesforce標準形式に変換、IdentifyでウェブユーザーとCRM顧客を統合、Analyzeで「高価値顧客」セグメントを作成し、ActivateでMarketing Cloudへ送信してパーソナルメールを配信する——という一連の流れが5レイヤーで実現されます。
まとめ・試験ポイント
- Data Cloudの5レイヤー=Ingest → Harmonize → Identify → Analyze → Activate
- Ingest=外部ソースからのデータ取り込み(コネクタ・バッチ両対応)
- Harmonize=標準データモデルへの変換・統一化
- Identify=複数レコードを名寄せしてUnified Individualを生成する工程
- Analyze=セグメント作成やCalculated Insightsによる指標演算
- Activate=セグメントを各チャネル(Marketing Cloud等)に送り出す最終工程
Data Cloudの全体像をさらに深く理解しよう。5層アーキテクチャ・認定資格・導入時の注意点までを体系的に解説した記事を用意しています。
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