データマネジメント基礎

Data Cloudとは? — Salesforceが顧客データ分断を解く基盤

導入

ECサイト、店舗アプリ、コールセンター——同じ顧客なのにデータがバラバラで、一貫した体験が提供できないと感じたことはないでしょうか。Salesforce Data Cloudは、こうした「データサイロ」問題を根本から解消するために設計された顧客データ基盤です。

くわしく知ろう

Salesforce Data Cloudは、Salesforceが提供するリアルタイム顧客データプラットフォーム(CDP)です。複数のシステムやチャネルに散在する顧客データを一か所に集約し、統合・分析・活性化するための基盤として機能します。2022年にSalesforce Genieとして発表され、その後Data Cloudへと名称が変わりました。2025年10月にはData 360へのリブランドが予定されています。

従来のCRM(顧客関係管理システム)は、営業活動や商談管理が主な目的でした。Data Cloudはその役割を大きく拡張し、マーケティング・Eコマース・サービス・IoTなど多様なソースからのデータを取り込める「データレイクハウス」的な特性を持っています。単なるデータ保管庫ではなく、取り込んだデータをリアルタイムで統合・分析し、すぐにパーソナライズされた顧客体験に変換できる点が大きな特徴です。

Data CloudはSalesforce Customer 360の中核基盤として位置付けられています。Sales Cloud、Marketing Cloud、Service Cloudといった各クラウド製品が持つ顧客データをData Cloudで統合することで、部門を超えた一貫した顧客ビューが実現します。この統合された顧客データは、AIによる予測や自動化の基盤にもなり、Agentforce(AIエージェント)との連携でインテリジェントな業務自動化も可能になっています。

具体例

たとえば、ある顧客がウェブサイトで商品を閲覧し、翌日店舗スタッフに問い合わせをした場合、Data Cloudがなければ両者の行動は別々に記録されます。一方、Data Cloudを活用すると、ウェブ閲覧履歴と店舗での問い合わせ記録が同一顧客として統合され、スタッフはリアルタイムで文脈を把握した対応ができます。

まとめ・試験ポイント

  • Data Cloud=Salesforceのリアルタイム顧客データプラットフォーム(CDP)
  • Salesforce Genieからの変遷を経て「Data Cloud」となり、2025年10月よりData 360へリブランド予定
  • 従来CRMとの違い=多様なソースからのデータ取り込みとリアルタイム統合・活性化が可能
  • Customer 360の中核基盤として各クラウド製品のデータを横断的に統合する
  • データレイクハウス的な特性を持ち、大量データの保管と分析を同一基盤で実現
  • Agentforce/EinsteinなどのAI機能と連携し、インテリジェントな自動化を支援する

Data Cloudの全体像をさらに深く理解しよう。5層アーキテクチャ・認定資格・導入時の注意点までを体系的に解説した記事を用意しています。

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