データマネジメントの全体像 — DMBOK2フレームワーク俯瞰
導入
「データマネジメントが大事」とはよく耳にするけれど、具体的に何を指すのかが曖昧なまま、という方は多いのではないでしょうか。実は、データマネジメントには国際的なフレームワークがあり、体系的に学ぶことで各業務課題がどの領域に属するかが一目でわかるようになります。
くわしく知ろう
データマネジメントの世界標準として広く参照されているのが、DAMA International(データ管理の国際的な非営利団体)が発行する「DMBOK(Data Management Body of Knowledge)」です。2017年に改訂されたDMBOK2では、データマネジメントを11の知識領域に体系化しています。
DMBOK2の構造上の特徴は、「データガバナンス」が中心に位置し、残りの10領域がその周囲を取り囲む形になっている点です。データガバナンスはルール・方針・組織体制を定める横断的な管理機能であり、他のすべての領域を方向付ける役割を担っています。
10の周辺領域はそれぞれ以下のような役割を持っています。データアーキテクチャはデータ構造全体の設計図、データモデリング&デザインはデータの論理的・物理的な定義、データストレージ&オペレーションは保管と運用管理、データセキュリティはアクセス制御と保護、データ統合&相互運用性はシステム間の連携、ドキュメント&コンテンツ管理は非構造化データの管理、参照データ&マスタデータはコード体系と主要マスタの管理、データウェアハウジング&ビジネスインテリジェンスは分析活用、メタデータはデータに関するデータの管理、そしてデータ品質がデータの正確性・完全性の維持をそれぞれ担っています。
このようなフレームワークで学ぶ利点は、「自社の課題がどの領域に属するか」を素早く特定できることです。場当たり的に個別問題を追うのではなく、全体地図を持つことで対策の優先順位をつけやすくなります。
具体例
たとえば製造業で「製品マスタが拠点ごとにバラバラで集計できない」という課題はマスタデータ管理の問題です。一方、「顧客データの取り扱いルールが明文化されていない」という問題はデータガバナンスが扱う領域になります。フレームワークを知ると、課題の"置き場所"が見えてくるのです。
まとめ・試験ポイント
- DMBOK2=DAMA Internationalが策定したデータマネジメントの国際標準フレームワーク
- 知識領域の数=11(データガバナンス+10領域)
- データガバナンスがすべての領域を方向付ける中心に位置する
- 各領域は独立ではなく相互に依存し合っている
- フレームワークを活用すると課題領域の特定と優先順位付けが容易になる
- 試験では「11領域」「ガバナンスが中心」という構造が問われる
学習した内容を予想模試で確認しよう。2027年新設のデータマネジメント試験を想定した全60問に挑戦できます。
データマネジメント試験 予想模試60問に挑戦する