Salesforceとは
Salesforceは、顧客関係管理(CRM)を中核としたクラウド型のビジネスプラットフォームです。 営業・カスタマーサービス・マーケティングなど、企業のあらゆる顧客接点のデータを一元管理し、 業務の自動化やデータ活用を支援します。世界中の企業に導入されており、 Salesforceを扱えるスキルは、IT・ビジネス双方の職種で評価される実務スキルのひとつです。
Salesforceは公式の学習プラットフォーム「Trailhead」を通じて、無料でプラットフォームの基礎から 実践的な操作までを体系的に学べる環境を提供しています。認定資格の多くはTrailheadでの学習と 連動しており、資格取得を目指す過程そのものが実務スキルの習得につながる設計になっています。
Salesforce認定資格の全体像
Salesforceの認定資格は、Trailhead公式サイト(trailhead.salesforce.com/credentials)で 一覧管理されており、対象とする役割(ロール)ごとに大きく分類されています。 本記事では2026年7月時点でTrailhead公式に掲載されている情報をもとに、 代表的な6つのカテゴリに整理して紹介します。
| カテゴリ | 代表的な資格 | 主な対象者 | PassDojo対策 |
|---|---|---|---|
| アドミニストレーター系 | Salesforce Certified Platform Administrator/Platform Administrator II | 組織の設定・ユーザー管理・自動化機能の運用を担う担当者 | 非対応 |
| 開発者系 | Salesforce Certified Platform Developer I/II | Apex・Lightning Web Componentsでカスタム開発を行うエンジニア | 非対応 |
| アーキテクト系 | Salesforce Certified Application Architect/System Architect などドメイン別Architect群、最上位のCertified Technical Architect(CTA) | 大規模プロジェクトの技術設計・アーキテクチャ選定を担う上級者 | 非対応 |
| コンサルタント系 | 製品領域ごとのCertified [製品名] Consultant(Sales Cloud・Service Cloud・Experience Cloud関連など) | 導入プロジェクトで要件定義から設計提案までを担うコンサルタント | 非対応 |
| マーケター系 | Salesforce Certified Marketing Cloud Engagement関連資格(Administrator・Email Specialist・Consultant・Developer) | メール配信・顧客エンゲージメント施策を担うマーケティング担当者 | 非対応 |
| Data Cloud系 | Salesforce Certified Data 360 Consultant(旧称: Data Cloud Consultant) | 顧客データ統合基盤(CDP)の設計・運用に関わるデータ担当者 | 学習コンテンツで対応 |
※ Salesforce認定資格のラインナップ・名称は改訂頻度が高く、新設・統合・名称変更が頻繁に行われます。 上表は2026年7月時点でTrailhead公式サイトに掲載されていた情報を中立的に整理したものであり、 網羅的なリストではありません。最新の正式なラインナップは必ずTrailhead公式の認定資格ページでご確認ください。
アドミニストレーター系
Salesforce組織の設定・ユーザー管理・権限設計・自動化機能(Flowなど)の構築・運用を担う役割です。 代表的な資格にSalesforce Certified Platform Administrator、その上位資格である Platform Administrator IIがあります。Salesforceを最初に学ぶ多くの人がまずこのカテゴリから 着手する、入り口として位置づけられることが多い分野です。
開発者系
Apex(Salesforce独自のプログラミング言語)やLightning Web Componentsを使い、 標準機能では対応できない独自の業務ロジック・画面をカスタム開発する役割です。 代表的な資格にSalesforce Certified Platform Developer I・IIがあります。 プログラミング経験を活かしてSalesforceエコシステムに参入したいエンジニアに向いています。
アーキテクト系
大規模・複雑なSalesforce導入プロジェクトにおいて、技術設計・アーキテクチャ全体の意思決定を担う 上級者向けの領域です。データモデル設計、インテグレーション、セキュリティなど専門ドメインごとの Architect資格が細かく分かれており、それらを複数取得した先に、最上位資格である Certified Technical Architect(CTA)が位置づけられています。実務経験を重ねたシニア層向けの カテゴリです。
コンサルタント系
導入プロジェクトにおいて、顧客の業務要件をヒアリングし、Salesforceの機能でどう実現するかを 設計・提案する役割です。Sales Cloud・Service Cloud・Experience Cloudなど、製品領域ごとに Certified [製品名] Consultantという形で資格が分かれているのが特徴です。 後述するData 360 Consultantも、このコンサルタント系の枠組みに含まれます。
マーケター系
メール配信・顧客エンゲージメント施策など、マーケティング領域の業務を担う役割です。 代表的にはMarketing Cloud Engagement関連の資格群(Administrator・Email Specialist・Consultant・ Developerなど)があり、マーケティングオートメーションの設定から高度な施策設計まで、 役割に応じた資格が用意されています。
Data Cloud系
Salesforceの顧客データプラットフォーム(CDP)である「Data Cloud」(2025年10月より 正式名称はSalesforce Data 360)に関する資格カテゴリです。代表的な資格は Salesforce Certified Data 360 Consultant(旧称: Data Cloud Consultant)で、 分類上はコンサルタント系の資格のひとつですが、生成AI・エージェント技術との連携が進む中で 注目度が高まっている領域として、本記事では独立したカテゴリとして紹介します。 詳しくは次のセクションで解説します。
TableauもSalesforce認定資格のひとつ ― PassDojoで対策できる資格
意外と知られていませんが、Tableauの認定資格もSalesforce認定資格の体系に含まれています。 Tableauは2019年にSalesforceに買収されたBI(ビジネスインテリジェンス)ツールで、 データの可視化・分析に特化した製品です。Salesforceのアドミン・開発者系資格が 「CRMプラットフォームの構築・運用」を扱うのに対し、Tableau資格は 「データを可視化して意思決定に役立てるスキル」を証明する、まったく異なる専門領域の資格です。
PassDojoでは、このTableau資格とSalesforce Data Cloudの学習コンテンツについて、 無料の模擬試験・入門学習・実践演習を提供しています。ここからは、 PassDojoで実際に対策できる範囲を具体的に紹介します。
Tableau認定資格の種類(Desktop基礎・Data Analyst)
Tableauの認定資格は難易度別に複数用意されていますが、代表的なものはTableau Desktop基礎(旧Specialist)とTableau Certified Data Analystの2つです。 Desktop基礎はTableauの基本操作・可視化・共有までを問う入門資格、 Data Analystは計算フィールド・LOD式・テーブル計算・ダッシュボード設計など、 実務レベルの分析スキルまで踏み込んで問う中上級資格です。 Tableau未経験の方は、Desktop基礎から段階的に学習を進めるのが一般的なルートです。
それぞれの試験の出題範囲・学習方法をより詳しく知りたい方は、Tableau Desktop基礎(旧Desktop Specialist)試験 完全ガイドとTableau Data Analyst試験ガイドをあわせてご覧ください。
PassDojoのTableau対策コンテンツ(模試・入門学習・実践演習)
PassDojoでは、Tableau資格の対策として次の3種類のコンテンツを無料で提供しています。
- 模擬試験:Desktop基礎・Data Analyst(各50問)の本番形式の模擬試験。 会員登録なしで解くことができます。
- 入門学習:ディメンション・メジャーといった基礎概念から、計算フィールド・ダッシュボード設計まで、 単元ごとに区切られた学習コンテンツ。
- Tableau実践入門(skill-check):実際にTableau Publicを使ってブラウザ上で操作しながら学べる実技演習コンテンツ。 初段から六段まで段階的に難易度が上がる段位制です。
Tableau資格の取得を目指すデータアナリスト・BI担当の方は、このあと紹介するTableau資格の転職市場での価値を検証した記事もあわせて参考にしてください。
Tableau資格の実力をまず確認する
会員登録なしでDesktop基礎・Data Analystの模擬試験にすぐ挑戦できます。
Salesforce Data Cloudの学習コンテンツ
前述のとおり、Salesforce Data Cloud(現Data 360)はSalesforceの顧客データプラットフォームで、 代表的な認定資格にSalesforce Certified Data 360 Consultantがあります。 Data Cloudの5層アーキテクチャ・DMO・Identity Resolutionといった仕組みの詳細は、Salesforce Data Cloudとは?【全体像・CDP活用・認定資格まで徹底解説】で個別に深掘りしていますので、本記事では6カテゴリの1つとしての位置づけの紹介にとどめます。 PassDojoではData Cloudの基礎概念を学べる入門学習コンテンツを提供しています。
資格選びの考え方 ― 職種・目的別ガイド
Salesforce資格は種類が多いため、「自分の職種・目的に合った資格はどれか」という視点で 絞り込むのが最も効率的です。ここでは代表的な5つの立場ごとに考え方を整理します。
アドミン運用担当の方
Salesforce組織の日常的な設定・保守・ユーザーサポートを担う方は、アドミニストレーター系の 資格が最も直接的な学習目標になります。実務でSalesforce管理画面に触れる機会が多い方であれば、 Trailheadの無料学習を軸に、業務と並行して知識を体系化していくアプローチが現実的です。
開発者の方
プログラミング経験がある方、あるいはSalesforce上でカスタム機能を開発したい方は、 開発者系の資格が目標になります。Apexなど独自技術の習得が前提となるため、 既存のプログラミングスキルを土台にしつつ、Salesforce固有の開発モデルを学ぶ姿勢が求められます。
データアナリスト・BI担当の方 ― Tableauへの誘導
データの可視化・分析を専門とするデータアナリスト・BI担当の方には、Tableau資格が最も直接的な選択肢です。SalesforceのCRMデータをはじめ、 さまざまなデータソースを可視化・分析するスキルは、BI人材としての市場価値に直結します。 Tableau資格が転職市場でどのように評価されるかはTableau資格で転職は有利になるか?需要と年収データで検証で詳しく検証しています。またSalesforceアドミンの方がキャリアの幅を広げる目的で Tableauを学ぶケースも増えており、SalesforceアドミンがTableauを学ぶべき5つの理由で詳しく解説しています。SalesforceとTableau両方の資格を計画的に取得したい方は、Salesforce+Tableauダブル資格ロードマップ【2026年版】取得順序と学習戦略で取得順序の考え方を確認してください。
マーケターの方
メール配信や顧客エンゲージメント施策を担うマーケターの方は、マーケター系の資格が対象です。 マーケティングオートメーションツールの操作経験があるほど学習がスムーズに進む領域なので、 実務でのツール利用経験を積みながら、資格取得のタイミングを検討するとよいでしょう。
未経験の方
Salesforceエコシステム未経験の方は、いきなり特定の資格を目指すのではなく、 まずTrailheadの無料学習でCRMプラットフォーム全般の基礎概念に触れることをおすすめします。 その中で「運用に興味があるのか」「開発をやってみたいのか」「データ分析に惹かれるのか」を 見極めたうえで、該当するカテゴリの資格に的を絞ると、学習の遠回りを防げます。 データ分析に興味を持った方は、Tableau Desktop基礎から始めるのが分かりやすい入り口です。
よくある質問
Salesforce資格はどれから取ればいい?
職種によって最初の一歩は異なります。Salesforceの管理者・運用担当であればアドミニストレーター系、開発者であれば開発者系、データアナリスト・BI担当であればTableau Desktop基礎(旧Specialist)から始めるのが一般的です。未経験の方は、まずTrailheadの無料学習でSalesforceプラットフォームの基礎概念に触れてみることをおすすめします。
Salesforce資格とTableau資格の違いは?
Salesforceのアドミン・開発者・コンサルタント系資格は、CRMプラットフォーム全般(顧客管理・営業支援・自動化・カスタム開発など)を対象とします。一方Tableau資格は、データの可視化・分析(BI:ビジネスインテリジェンス)に特化した資格です。Tableauは2019年にSalesforceに買収され、現在はSalesforce認定資格の体系の一部として位置づけられていますが、問われる知識領域は大きく異なります。
PassDojoで対策できるSalesforce関連資格は?
2026年7月時点でPassDojoが模擬試験・入門学習コンテンツを提供しているのは、Tableau Desktop基礎(旧Specialist)、Tableau Certified Data Analyst、Salesforce Data Cloudの入門学習の3つです。Salesforceのアドミン・開発者・コンサルタント系資格については、現時点で対策コンテンツを提供していません。今後の対応状況は本記事を随時更新してお伝えします。
Salesforce資格の難易度や費用は?
資格ごとに大きく異なるため、一律の目安を示すことは避けます。同じカテゴリ内でも入門レベルから上級者向けまで難易度に幅があり、受験費用も資格によって異なります。受験を検討する資格が決まったら、必ずTrailhead公式サイトで最新の難易度・費用・出題範囲を確認してください。
まとめ
- Salesforce認定資格は、アドミニストレーター系・開発者系・アーキテクト系・コンサルタント系・マーケター系・Data Cloud系の6カテゴリに大きく整理できる
- Tableau資格もSalesforce認定資格の一部だが、CRM運用ではなくデータ可視化・分析に特化した専門領域
- PassDojoで対策できるのは、Tableau Desktop基礎・Tableau Certified Data Analyst・Salesforce Data Cloud入門学習の3つ
- 資格選びは「自分の職種・目的」を起点に絞り込むのが効率的
- 資格のラインナップ・名称は改訂頻度が高いため、最終判断は必ずTrailhead公式で確認する
自分がどのカテゴリの資格を目指すべきか整理できたら、データアナリスト・BI担当の方は まずTableauの模擬試験で現在の実力を確認してみましょう。
まずはTableauの実力を確認してみる
Salesforce資格の中でも、データ可視化・分析に強いTableau資格。 まずは無料の模擬試験で現在の実力をチェックしてみましょう。
※ 本記事はSalesforce認定資格の全体像を中立的に整理することを目的としています。 資格の名称・カテゴリ・出題範囲・費用は予告なく変更される場合があります。 受験を検討する際は、必ずSalesforce公式Trailhead(trailhead.salesforce.com)で 最新情報をご確認ください。