プロフェッショナルデジタルスキル(システム)想定問題集 トップへ
科目B: 事例問題(問41〜50)

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【事例3】自動車部品工場H社は、既存の20台の製造設備にセンサーを取り付け、稼働状況をリアルタイムに監視するIoTシステムを構築している。生産技術部の高橋氏は次の要件を整理している。(1) 各設備の異常検知は発生から100ミリ秒以内に検知し、緊急停止信号を送る必要がある。(2) 生産実績の集計処理は数秒〜数分単位の遅延が許容される。(3) 工場内は温度40度・粉塵の多い過酷な環境である。(4) センサーからのデータはいったんゲートウェイに集約したのちクラウド上のサーバーへ送信する構成を想定している。 設問1: 異常検知(100ミリ秒以内)と生産実績集計(数秒〜数分の遅延許容)という異なる要求時間の処理をソフトウェアとして設計する際の高橋氏の考え方として最も適切なものはどれか。

Aソフトウェア要件を分析したうえで、緊急停止に関わる異常検知処理には高い優先度を割り当てて厳格な応答時間制約内に処理を完了させる一方、生産実績集計のように遅延が許容される処理は低い優先度のタスクとして分離し設計する
B異常検知処理と生産実績集計処理を単一のタスクにまとめ、順次実行することで実装をシンプルにする
C異常検知処理と生産実績集計処理はいずれもリアルタイム性が求められる処理であるとみなし、両者に均等に高い優先度を割り当てたうえで、CPU使用率に応じて動的にスケジューリングを調整する
D消費電力の削減は工場の運用コストに直結する重要な要件であるため、まずは省電力設計の目標値を確定させたうえで、異常検知処理の応答時間制約はその範囲内で追って調整する

解説

リアルタイム制御を実現するタスク分割では、ソフトウェア要件を分析したうえで処理の優先度や応答時間の制約を踏まえてタスクを分割し、緊急停止に関わる異常検知処理のように厳格な応答時間制約を持つ処理には高い優先度を割り当てる一方、生産実績集計のように遅延が許容される処理は低い優先度で分離することが求められます。単一タスクへの統合、両処理に均等な優先度を割り当てCPU使用率に応じた動的スケジューリングのみに委ねる設計、省電力設計の目標値を先に確定させ異常検知処理の応答時間制約をその範囲内で追って調整するとする設計は、いずれもリアルタイム制御の設計として不適切です。

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