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Tableauチャート選びの判断基準
比較・推移・相関・構成比・分布の対応表

「棒グラフ?折れ線?散布図?」と迷ったときに使える、Tableau座学シリーズ第5回。 分析目的から選ぶ対応表、ガントチャート・二重軸・ヒートマップなどの発展的チャート、試験で問われる典型パターンまで整理します。

動画で見る

この記事の内容は「Tableau 座学シリーズ」第5回の動画で、分析目的に応じたTableauのチャート選び方を解説しています。

チャート選択の原則 — 「何を伝えたいか」から考える

Tableauには10種類以上のチャートタイプが用意されており、同じデータを複数の形で表現できます。しかし「どのチャートを使うべきか」という問いへの答えは、 データの性質よりも「何を伝えたいか」という目的から考えるべきです。Tableau棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ使い分けガイドは3チャートの操作手順に絞った記事ですが、本記事は分析目的からチャートを選ぶための対応表を軸に、より多くのチャートタイプを体系的に整理します。

分析の目的を5つのカテゴリに分けると、対応するチャートタイプが自然に絞り込まれます。

  • カテゴリ間を比較したい → 棒グラフ
  • 時間的な変化を見せたい → 折れ線グラフ
  • 2つの変数の関係を探りたい → 散布図
  • 全体に対する割合を示したい → 円グラフ・ツリーマップ
  • データのばらつき・分布を把握したい → ヒストグラム・箱ヒゲ図

これらの対応関係を「目的→チャート」のパターンとして頭に入れておくと、Tableauの操作だけでなく試験の問題にも即答できるようになります。

基本5分類と対応チャート

カテゴリの比較 → 棒グラフ

棒グラフは、複数のカテゴリ(グループ)の大小を比較するのに最も適したチャートです。各カテゴリの値を棒の高さ(または長さ)で視覚的に表現するため、 どのカテゴリが最も大きいか、どのカテゴリが最も小さいかを一目で把握できます。

使う場面: 地域別の売上比較、製品カテゴリごとの利益率比較、担当者ごとの目標達成率比較

Tableauでの作成方法: 列シェルフにディメンション(カテゴリ)、行シェルフにメジャー(数値)を配置すると縦棒グラフが作成されます。 逆の配置(列にメジャー・行にディメンション)では横棒グラフになります。

時系列の推移 → 折れ線グラフ

折れ線グラフは、時間の経過とともにデータがどのように変化したかを表現するのに最も適したチャートです。連続したラインで変化の方向と速度を視覚化できます。

使う場面: 月次売上の推移、日次アクセス数の変化、四半期ごとの利益率の推移

Tableauでの基本設定: 列シェルフに日付(連続)、行シェルフにメジャーを配置し、マークタイプを「折れ線」にすることで作成します。 日付フィールドを連続に設定することが重要で、不連続にすると年ごとにラインが途切れます。

棒グラフと折れ線グラフの使い分けポイントは「連続した変化を強調したいか(折れ線)」か「個別のカテゴリを比べたいか(棒)」です。

2変数の相関 → 散布図

散布図は、2つのメジャー間の関係性や傾向を探るのに適したチャートです。横軸に1つのメジャー、縦軸に別のメジャーを配置し、各データポイントを点で表現します。 点の分布から「広告費が増えると売上が増える傾向がある」などの相関関係を視覚的に読み取れます。

使う場面: 広告費と売上の相関分析、商品の価格と販売数量の関係、顧客の年齢と購入金額の関係

散布図に「トレンドライン」を追加すると、相関の傾向をより明確に示せます。トレンドラインの傾きと決定係数(R²値)を読むことで、相関の強さを定量的に把握できます。

全体に対する構成比 → 円グラフ・ツリーマップ

構成比を表すチャートには主に円グラフとツリーマップがあります。どちらも「全体に対する各部分の割合」を視覚化しますが、使い分けのポイントがあります。

円グラフは、3〜5項目程度の構成比を見せる場合に直感的でわかりやすいチャートです。ただし項目数が多くなると各スライスが小さくなりすぎて読みにくくなります。

ツリーマップは、値の大きさに応じた面積の長方形でデータを表現するチャートです。値が大きいものから左上→右下の順に配置されるという固有のルールがあります。 項目数が多い場合(10項目以上)でも、一度に全体の構成を把握しやすい点が円グラフにない強みです。

Tableau試験ではツリーマップの「左上→右下の配置ルール」が頻出問題になっています。

データの分布・ばらつき → ヒストグラム・箱ヒゲ図

分布を把握するチャートとして、ヒストグラムと箱ヒゲ図があります。

ヒストグラムは、値を一定の範囲(ビン)に区切って頻度を棒で表したチャートです。「ある商品の購入金額が1,000〜5,000円の間に集中している」といった分布の形を視覚化できます。 Tableauでは「ビン」機能を使って作成します。

箱ヒゲ図(ボックスプロット)は、中央値・第1四分位・第3四分位を「箱」で示し、箱の両側に伸びる「ヒゲ」でデータの広がりを表現します。Tableauのヒゲは既定で四分位範囲(IQR)の1.5倍以内にある最も外側のデータ点まで伸び、設定でデータの最大値・最小値まで伸ばすこともできます。ヒゲの外に出た点は外れ値として個別に描画されます。 データのばらつき、外れ値の存在、分布の偏りを一度に確認できる点が特徴です。「分布のばらつきを確認したい」「外れ値を検出したい」という場面で威力を発揮します。 四分位数などの統計的な集計値の考え方はTableauのSUM・AVG・CNTで結果が変わる理由で解説しています。

試験では「データのばらつきや外れ値を一度に把握するチャートはどれか」という問いに対して「箱ヒゲ図」が正解になります。

発展的なチャートの使い分け

ガントチャート — 期間とスケジュール

ガントチャートは、プロジェクトのタスクや工程の開始・終了期間をバーで表したチャートです。「開始日から終了日まで」という期間情報を持つデータに適しています。

使う場面: プロジェクト計画の可視化、スプリントごとの作業期間の確認、商品の在庫保有期間の分析

Tableauでは、日付フィールドと期間(日数)フィールドを組み合わせることでガントチャートを作成できます。

二重軸 — スケールの異なる2メジャーを重ねる

二重軸は、スケールの異なる2つのメジャーを1つのビューに重ねて表示する機能です。たとえば「売上(0〜1億円のスケール)」と「利益率(0〜100%のスケール)」を同一のビューに表示したい場合に使います。

二重軸は散布図とは異なります。散布図は2メジャーの相関を点で表すチャートですが、二重軸は通常の折れ線・棒グラフを2本の軸に対してそれぞれ描くものです。

ヒートマップ — 密度・集中度を色で表す

ヒートマップは、値の大きさを色の濃淡(または色の変化)で表したチャートです。行と列の交点に色を付けることで、データの集中パターンを俯瞰できます。

使う場面: 時間帯×曜日ごとのアクセス数の集中パターン、製品×地域の売上密度

対応表でまとめる(分析目的→推奨チャート)

分析目的推奨チャート備考
カテゴリの大小比較棒グラフ縦棒・横棒は配置で決まる
時系列の推移折れ線グラフ日付は連続に設定
2変数の相関散布図トレンドライン追加で相関強度を確認
全体に対する割合(少項目)円グラフ5項目以内が目安
全体に対する割合(多項目)ツリーマップ左上→右下の面積配置ルール
分布・ばらつきヒストグラム・箱ヒゲ図箱ヒゲ図は外れ値検出に強い
期間・スケジュールガントチャート開始日+期間データが必要
2スケールの重ね表示二重軸折れ線+棒の組み合わせが多い
密度・集中パターンヒートマップ色の濃淡でパターンを表現

各チャートの具体的な操作手順はTableau棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ使い分けガイド、複数チャートをダッシュボードにまとめる設計はTableauダッシュボード作り方完全ガイドで解説しています。

試験で問われる典型パターン

パターン1: 目的→チャートを選ぶ

「月別の売上推移を可視化したい場合の最適なチャートはどれか」→折れ線グラフ
「製品カテゴリごとの売上を比較したい」→棒グラフ
「広告費と売上の相関を確認したい」→散布図
「製品カテゴリ別の売上構成比を見せたい(カテゴリ数が多い)」→ツリーマップ
「データのばらつきと外れ値を一度に確認したい」→箱ヒゲ図

これらは「目的→チャート」の対応表を丸ごと覚えることで確実に正答できます。

パターン2: チャート固有の特徴を問う

「ツリーマップで値はどのように配置されるか」→値が大きいものから左上→右下の順に長方形が並ぶ
「箱ヒゲ図のヒゲが示す範囲を答えよ」→既定は四分位範囲(IQR)の1.5倍以内にある最も外側のデータ点まで(設定でデータの最大値・最小値まで変更可)
「ガントチャートはどのようなデータに適しているか」→開始日・終了日などの期間情報を持つデータ

パターン3: 不適切なチャート選択を見抜く

「構成比を折れ線グラフで表現した場合の問題点は何か」→時系列の変化を示す折れ線は、全体に対する割合(構成比)を表現するのに不適切
「分布を棒グラフで表現した」→棒グラフはカテゴリ比較向きで、連続した数値の分布形状を表すには不適切(ヒストグラムが正しい)

よくある間違いと対処法

  • 間違い1: 円グラフとツリーマップを「同じもの」と捉えるどちらも構成比を表すチャートですが、ツリーマップは「値が大きいものから左上→右下に並ぶ面積図」という固有の配置ルールがあります。 項目数が多い場合はツリーマップが適しています。円グラフは3〜5項目程度が限界です。
  • 間違い2: 箱ヒゲ図は「平均」を表示すると思う箱ヒゲ図が表示するのは中央値・第1四分位・第3四分位(箱)と、ヒゲが示すデータの広がりです。算術平均は直接表現されません。 平均と中央値は異なる概念で、外れ値が多いデータでは両者の差が大きくなります。
  • 間違い3: 二重軸と散布図を混同する二重軸は2本の軸でそれぞれのメジャーを折れ線・棒グラフとして表示する機能です。散布図は2メジャーの相関を点で表す別形式のチャートです。 「2つのメジャーを同時に表示する」という点は共通ですが、目的と表現形式が異なります。

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※ 本記事はTableau Desktop基礎(旧Specialist)試験・Tableau Certified Data Analyst試験の学習を支援する目的で作成しています。 試験の最新情報はSalesforce(Tableau)の公式サイトをご確認ください。Tableau・Salesforceは各社の商標または登録商標です。

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