青と緑は何を意味するのか
Tableauで行シェルフや列シェルフにフィールドを配置すると、そのフィールドが「ピル」と呼ばれる丸みを帯びた形で表示されます。 このピルが青い場合と緑の場合があり、色によってビューの挙動が根本的に変わります。Tableauの基礎全般についてはTableauとは?初心者向けに基礎概念をわかりやすく解説も参照してください。
ピルの色を決めるのは「不連続(Discrete)か連続(Continuous)か」という設定です。
不連続(Discrete)— 個別のヘッダーを生成する
不連続フィールドを行シェルフや列シェルフに配置すると、そのフィールドの各値が「独立したヘッダー(見出し)」として表示されます。 行シェルフなら行方向に、列シェルフなら列方向にヘッダーが並びます。
ピルの色は青になります。
たとえば「商品カテゴリ」(家電・衣料・食品)を不連続として列シェルフに配置すると、列方向に「家電 | 衣料 | 食品」という3つのヘッダーが生成されます。 各ヘッダーの下に対応するデータが配置されます。
連続(Continuous)— 連続した軸を生成する
連続フィールドを行シェルフや列シェルフに配置すると、そのフィールドの値が「連続した数値の軸(Axis)」として表示されます。 折れ線グラフの横軸にある「0 → 50 → 100」のような目盛りがこれです。
ピルの色は緑になります。
たとえばSUM(売上)を連続として行シェルフに配置すると、0から最大値までの数値軸が左側に表示され、棒グラフや折れ線グラフの高さを表現する軸になります。
ディメンション/メジャーとは独立した概念
なぜ「ディメンション=青、メジャー=緑」では不正確なのか
Tableauの入門解説では「ディメンション=青いピル、メジャー=緑のピル」という説明をよく見かけます。これは通常の状態では正しいですが、完全な説明ではありません。
ピルの色(青/緑)は不連続/連続で決まります。ディメンション/メジャーとは独立した2軸です。
ディメンションは既定で「不連続」に設定されているため、行・列シェルフに配置すると青いピルになります。しかし連続に変更すれば緑のピルになります。
メジャーは既定で「連続」に設定されているため、行・列シェルフに配置すると緑のピルになります。しかし不連続に変更すれば青いピルになります。
色だけでディメンション/メジャーを判断しようとすると、非典型的な設定のフィールドを見たときに混乱します。 ディメンションとメジャーそのものの定義はTableauのディメンションとメジャーの違いを完全整理で解説しています。
4象限の整理
ディメンション/メジャーと不連続/連続の組み合わせで4つのパターンがあります。
| 不連続(青) | 連続(緑) | |
|---|---|---|
| ディメンション | 最も一般的。商品カテゴリ・地域名などをヘッダーとして表示 | 日付を折れ線グラフの連続タイムラインとして使う場合 |
| メジャー | SUM(売上)をヘッダーとして配置する特殊ケース | 最も一般的。棒グラフ・折れ線グラフの軸にSUM(売上)を使う |
日常的によく使うのは「不連続ディメンション」(カテゴリをヘッダーとして並べる)と「連続メジャー」(数値を軸として表示する)の2パターンです。
日付フィールドで不連続と連続を使い分ける
日付フィールドは不連続/連続の違いが最もわかりやすい例です。
月ごとのヘッダーが欲しい場合(不連続)
「1月・2月・3月」というように月をヘッダーとして並べ、月ごとの売上を棒グラフで比較したい場合は、日付フィールドを不連続として使います。
フィールドを右クリックして「月(不連続)」を選択するか、既に配置されているピルを右クリックして「不連続」に切り替えます。 列シェルフに配置すると、各月が独立した列ヘッダーとして並びます。
時系列のタイムラインが欲しい場合(連続)
月次売上の推移を折れ線グラフで見たい場合は、日付フィールドを連続として使います。
フィールドを右クリックして「月(連続)」を選択するか、「連続」に切り替えます。列シェルフに配置すると、時間の流れを表す連続した横軸が生成され、 折れ線グラフのラインがその上に描かれます。折れ線グラフの具体的な作成手順はTableau棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ使い分けガイドでも解説しています。
右クリックメニューに「月」が2種類ある理由
Tableauで日付フィールドを右クリックすると、「月 2026年1月」のような具体的な日付形式と、「月 1月」という部分的な形式の両方が選択肢に並びます。 前者は連続、後者は不連続として機能することが多く、これが混乱の原因になります。
覚え方のポイントは「年をまたいだタイムラインで見せたい→連続」「年月を区切って比較したい→不連続」です。
切り替え方法と切り替え後の変化
- 方法1: 右クリックメニュー配置済みのピルを右クリックすると「不連続」「連続」の選択肢が表示されます。
- 方法2: フィールドを右クリックデータペインのフィールドを右クリックして「不連続へ変換」または「連続へ変換」を選択できます。
切り替え後の変化を確認します。
- 不連続→連続: ヘッダーが消え、軸が表示される。折れ線グラフになりやすい。
- 連続→不連続: 軸が消え、ヘッダーが表示される。棒グラフになりやすい。
試験で問われる典型パターン
ビューの見え方から不連続/連続を判定する
「ビューで月が独立した列ヘッダーとして表示されている。日付フィールドはどのように設定されているか」という問いに対して「不連続」が正解です。
「日々の売上推移を折れ線グラフの連続したタイムライン軸として表示したい。日付フィールドはどのように設定すべきか」という問いに対して「連続」が正解です。
ヘッダーを生成する=不連続、軸を生成する=連続という対応を即答できるようにしておきましょう。
別名(エイリアス)の設定可否
別名(エイリアス)は、フィールドのメンバー値に表示用の別名を付ける機能です。「Tokyo」→「東京」のように変更できます。
別名が設定できるのは「不連続ディメンションのメンバー」のみです。不連続に設定されたメジャーにも別名は設定できません。 連続フィールドも値を範囲として扱うため、個々のメンバーに別名を付ける概念がなく、設定できません。
試験では「別名を設定できるフィールドはどれか」という形式で出題されます。「不連続フィールド(ディメンション)のメンバーにのみ設定可能」が正解です。
よくある間違いと対処法
- 間違い1: 不連続=ディメンション、連続=メジャーという誤解ピルの色(青/緑)はディメンション/メジャーを表すのではなく、不連続/連続を表します。メジャーを不連続に変換すると青いピルになります。
- 間違い2: 日付は常に不連続という誤解Tableauでは日付フィールドを右クリックすると不連続と連続の両方が選べます。折れ線グラフのタイムライン表示には連続を使う必要があります。 不連続にしたままだと、年をまたいだデータが月ごとに折れ線グラフのラインが途切れる現象が起きます。
- 間違い3: 連続フィールドに別名を設定しようとする「顧客名」(不連続ディメンション)には別名を設定できますが、「SUM(売上)」(連続メジャー)には設定できません。 設定できるのは不連続ディメンションのメンバーに限られます(不連続メジャーも対象外)。
PassDojoで実力を確認しよう
不連続と連続の違いが整理できたら、模擬試験や実技演習で定着させましょう。
※ 本記事はTableau Desktop基礎(旧Specialist)試験・Tableau Certified Data Analyst試験の学習を支援する目的で作成しています。 試験の最新情報はSalesforce(Tableau)の公式サイトをご確認ください。Tableau・Salesforceは各社の商標または登録商標です。
この記事の内容を、問題を解いて定着させる
模擬試験で現在地を測り、入門学習で不足している知識を埋められます。