なぜ調べるのかから始める — PPDACサイクルで学ぶ統計的問題解決
問題・計画・データ・分析・結論の5段階で進めるPPDACサイクルを学びます。調べる前に何を知りたいかを決める大切さを確認します。
目次読了目安 約2分
導入
家計の無駄を減らしたい、お店の売上を伸ばしたい。そう思って、とりあえずデータを集め始めたものの、途中で「何を知りたかったのだろう」と迷った経験はないでしょうか。統計では、調べる前の段階がとても大切です。
くわしく知ろう
統計的問題解決とは、身近な疑問をデータで調べ、根拠をもって答えを出していく進め方を指します。この流れを5つの段階に整理したものがPPDACサイクルで、各段階の英語の頭文字から名前が付いています。
まず最初のP(Problem)は問題の設定で、「何を知りたいのか」をはっきりさせます。次のP(Plan)は計画で、誰を対象に、どんなデータを、どの方法で集めるかを決めます。D(Data)はデータの収集と整理、A(Analysis)は表やグラフにまとめて特徴を読み取る分析、最後のC(Conclusion)は分析でわかったことを問題への答えとしてまとめる結論です。
大切なのは、結論で終わりではないという点です。結論から新しい疑問が生まれたら、再び問題の設定に戻り、サイクルを繰り返して理解を深めていきます。
なお、統計検定4級の出題範囲表には「PDCA(PPDAC)サイクル」と書かれています。PDCAは計画・実行・評価・改善を回す業務改善の考え方として知られていますが、統計の問題解決で問われるのは、ここで見た問題設定から始まるPPDACの流れです。
具体例
たとえば学校の購買部が、お弁当の売れ残りに悩んでいるとします。問題を「どの曜日に余るのか」と決め、1か月分の販売数を記録し、曜日別にグラフにして、「金曜は仕入れを減らす」と結論づけます。一方、問題を決めずに集めたデータは、何に使えばよいのか分からなくなりがちです。
まとめ・試験ポイント
- PPDAC=Problem(問題)・Plan(計画)・Data(データ)・Analysis(分析)・Conclusion(結論)の5段階
- 順序が大切で、まず「何を知りたいか」を決めてから、計画→データ収集→分析→結論と進む
- Plan=誰に・何を・どう集めるかを決める段階、Conclusion=分析結果をもとに問題へ答える段階
- 結論で終わらず、新たな疑問が出たら次のサイクルを繰り返す
- 出題範囲表の「PDCA(PPDAC)サイクル」は、統計では問題設定から始まるPPDACの流れを指す
- 統計検定4級では、段階の順序や各段階の内容を問う定義問題が中心で、具体的な場面がどの段階かを選ぶ問われ方もある
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