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ITパスポート試験の合格点・配点・合格基準
をIPA公式で解説

ITパスポート試験の合格点を調べていると、「正答率何%で合格できるのか」が気になる方も多いのではないでしょうか。 結論から言うと、ITパスポート試験の合格基準は「総合評価点600点以上(1,000点満点)」、かつ 「ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上」です。これは正答率や 素点の換算ではなく、IRT(項目応答理論)という統計的な手法で算出される「評価点」で判定されます。 本記事では、ITパスポート試験の出題範囲・合格基準のページの公式情報と、令和8年8月分の評価点分布データをもとに、合格点・配点・合格基準の仕組みを整理します。

ITパスポート試験の合格基準を結論から確認(総合評価点600点以上・分野別評価点300点以上)

ITパスポート試験の合格基準は、IPA公式サイトの出題範囲・合格基準ページで次のように定められています。

  • 総合評価点600点以上(1,000点満点)
  • 分野別評価点(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系)がそれぞれ300点以上(1,000点満点)

試験時間は120分、出題形式は四肢択一式で、CBT方式(コンピュータを使った試験方式)により実施されます。 身体の不自由等でCBTでの受験が難しい方向けには、筆記による特別措置試験も用意されています。

ここで重要なのは、IPAは正答数や素点(何問正解したか)を公表していないという点です。合否を判定している のは「評価点」という指標であり、「正答率○%で合格」という表現はIPA公式の情報には存在しません。本記事でも この表現は使わず、「評価点600点以上・分野別300点以上」という公式の基準で統一して説明します。

「配点」ではなくIRT(項目応答理論)による評価点という仕組み

ITパスポート 令和7年度 模擬試験

合格基準を確認したら、令和7年度の実問題で評価点のイメージをつかんでみましょう。

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ITパスポート試験には、1問あたり何点という固定の「配点」はありません。採点方式はIPA公式の説明にあるとおり、IRT(項目応答理論)に基づいて評価点を算出する方式です。IRTとは、問題ごとの難易度や 識別力といった統計的な特性を踏まえて、受験者の能力を推定する手法です。IRTの一般的な性質を踏まえると、 同じ正答数でも、どの問題に正解したかによって評価点が変わることがあると考えられ(IPAの公式な説明文 そのものではなく、当サイトによる補足です)、「正解数×固定の配点」という単純な足し算では評価点を 再現できません。

この仕組みにより、受験者ごとに出題される問題の組み合わせが多少異なっていても、公平に評価点を算出できる とされています。「配点が非公開で不安」と感じる方もいますが、IRTは出題数や合格基準とともに情報処理 技術者試験の各区分で広く使われている採点方式であり、ITパスポート試験に限った特殊な仕組みではありません。

分野別評価点の内訳(ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系それぞれ300点以上が必要)

ITパスポート試験は、小問100問で構成されています。このうち総合評価の対象になるのは92問で、分野別評価の 対象はストラテジ系32問・マネジメント系18問・テクノロジ系42問です。残りの8問は、今後出題される問題の 評価用(採点対象外)として出題されています。

出題分野ごとのおおよその出題数は、ストラテジ系(経営全般)が35問程度、マネジメント系(IT管理)が20問 程度、テクノロジ系(IT技術)が45問程度です。合格するには、総合評価点600点以上に加えて、この3分野 それぞれで評価点300点以上を満たす必要があります。どれか1分野でも300点に届かなければ、総合評価点が 600点以上でも不合格になります。分野ごとの出題内容や問題の特性については、ITパスポート 難しい分野はどこ?【3分野の問題特性と勉強順番】で詳しく解説していますので、苦手分野を把握したい方はあわせてご覧ください。

評価点分布データで見る合格者のボリュームゾーン(令和8年8月分)

IPAが公開している評価点の分布データ(令和8年8月分、2026年9月28日付)を見ると、合格者がどの評価点帯に多いかがわかります。

評価点帯人数
900〜1000点49名
850〜899点146名
800〜849点407名
750〜799点987名
700〜749点1,676名
650〜699点2,749名
600〜649点3,692名
550〜599点(合格基準未達)3,018名

※出典: 評価点の分布(PDF) 令和8年8月分(2026年9月28日付)。対象者20,637名のうち、総合評価点600点以上は9,706名。

この月は対象者20,637名のうち、総合評価点600点以上だったのは9,706名でした。表からもわかるように、 合格ラインである600〜649点の層が最も人数が多いボリュームゾーンになっています。一方、合格基準にわずかに 届かなかった550〜599点にも3,018名が分布しており、分野別評価点を含めた総合的な対策の重要性がうかがえます。 合格率全体の推移や受験者層の変化については、ITパスポート試験 合格率の推移で詳しく解説しています。

「総合600点以上でも不合格」になるケース(分野別300点未満の場合)

前述のとおり、ITパスポート試験の合格には「総合評価点600点以上」と「分野別評価点がそれぞれ300点以上」の 両方を満たす必要があります。令和8年8月分のデータでは、総合評価点600点以上だった人は9,706名でしたが、 同月の合格者数は9,703名でした。つまりこの月は、総合評価点では600点以上に達していても、ストラテジ系・ マネジメント系・テクノロジ系のいずれかで評価点300点未満となり、不合格になった人が3名いたことになります。

人数としてはごく少数ですが、これは「総合点さえ高ければ合格できる」とは限らないことを示す実例です。 特定の分野に出題が偏っていたり、苦手分野を後回しにしたまま受験すると、総合評価点は高くても分野別評価点で 基準に届かないリスクがあります。分野ごとの学習バランスを確認するには、ITパスポート試験 合格への学習ロードマップで学習ステップ全体を整理してから、苦手分野の対策に時間を割くことをおすすめします。

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よくある質問

合格には正答率何%必要ですか?

IPA公式は正答率や素点(正解した問題数)を公表していません。合否は正答率ではなく、IRT(項目応答理論)に 基づく評価点で判定されます。合格基準は「総合評価点600点以上、かつ分野別評価点がそれぞれ300点以上」で あり、正答率への換算はIPAの一次情報には存在しない考え方です。

配点は公開されていますか?

1問あたり何点という固定の配点は公開されていません。ITパスポート試験の採点はIRT(項目応答理論)という 統計的な手法で評価点を算出する方式のため、正解した問題数に固定の点数を掛け算して合計点を求める仕組みでは ありません。IPAが公開しているのは評価点の分布データのみで、配点表そのものは公表されていない点に注意して ください。

一部の分野が苦手でも合格できますか?

総合評価点600点以上を満たしていても、ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系のいずれかで評価点が 300点未満だと不合格になります。特定の分野だけ極端に苦手なまま受験すると、総合点が高くても合格基準を 満たせない場合があるため、3分野すべてをバランスよく対策することが重要です。

まとめ

ITパスポート試験の合格基準は、「総合評価点600点以上(1,000点満点)」かつ「ストラテジ系・マネジメント系・ テクノロジ系の分野別評価点がそれぞれ300点以上」です。採点はIRT(項目応答理論)による評価点で行われ、 正答率や固定の配点は公表されていません。令和8年8月分の評価点分布データでは、総合評価点600点以上の 9,706名のうち、分野別評価点が基準に届かず不合格になった人も一定数存在しました。分野ごとの学習バランス を意識した対策が欠かせません。本記事で紹介した合格基準をふまえ、ITパスポート試験 令和7年度の公開問題で挑戦できる模擬試験で、自分の分野別の得意・不得意を確認してみてください。

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